日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

 | ホーム |  次の頁

IMG_1163.jpg
小樽の古い飲み屋街である花園にあり、函館本線のガードが斜めに横切るすぐ近く、坂道の途中から枝路地に少し入った所という絶妙の立地です。内外の佇まいはどこにでもある居酒屋でこれといった特長はありませんが、何といっても父子二代で厨房に立つ様が素晴らしいです。阿吽の呼吸による仕事ぶりを見ているだけでも肴になる程で、これぞ居酒屋の一つの理想です。

生ビールはサッポロクラシック。刺盛りは八角、帆立、北寄貝、牡丹海老など。どれも玄界灘では味わえないものであり、たいへんに美味です。続いて品書きの中から目に留まったししゃも四尾千円也をお願いすると、オスとメスどちらにしますかと。これを訊いてくれるとは誠実です。オスとメスが比較的均等に出るのだろうかなどと考えつつも、少々申し訳ないと思いつつ四尾全てオスを焼いてもらいました。これも文句なしの美味です。最後に𩸽のフライを頼もうとすると、すぐさま半分盛りもできますがどうしますかと訊いてくれました。これまた実に誠実です。
これら素晴らしい魚介と共に生ビールの後に酒を二合いただいて、会計は四千円台半ばと良心的です。花園はこのような小さな飲み屋が無数に建ち並んでいて、どの暖簾をくぐっていいものやら迷います。そこにこの店を再発見したのは大きな収穫でした。ここは是非とも再訪したいし、そのために次もなるべく花園が近い宿に泊まりたいと思いました。

にほんブログ村 酒ブログ 居酒屋へ
にほんブログ村
にほんブログ村 旅行ブログ 一人旅へ
にほんブログ村


  ↑ ↑ ↑
ランキングに参加しています。ぜひ三つのバナーをそれぞれクリックして下さい。よろしくお願いします!




極上の魚介を出す大衆酒場。この店を一言で言い表すならこうでしょうか。十年以上前に一度訪ねた時には凡庸な居酒屋だったと記憶していますが、何かの機に生まれ変わったのでしょうか。今や名店がひしめく釧路でもずば抜けた存在です。

IMG_0456.jpg
素晴らしい美味の数々が、驚く程安い値段でいただける。その魅力は単純明快です。品書きの短冊が壁を埋め尽くしありとあらゆる料理が並びますが、その中でも凄いのが刺身です。三切れないし四切れの少量を一皿300円で出してくれるのです。うに刺しも500円、大ぶりな生牡蠣が二つ乗った皿も500円です。ネタはどれも鮮度抜群でこれ以上ないというもの。それにしても美味いし安い。これだけでも褒め称えるに十分ですが、刺身だけではありません。温めるだけですぐに出してくれる大皿料理が常に七種待機し、これまたどれも美味いのです。中でもサメガレイの煮付けは感動的な美味で身はたっぷりと厚く、何故これが500円でいただけるのかと不思議にすら思えました。肉じゃがなども乙なものです。
客席では四人もの給仕の若い衆が動き回っていて、注文するのも酒が出されるのも一切待つことはありません。しかし何より驚くのは大将の仕事です。いつ訪ねても盛況ですが、刺身でも焼き物でも驚く程に速く提供されるのです。それだけでなく客席全体を見渡し細かい気配りも忘れず、若い衆への指示もまさに的確。とにかく超人的な働きぶりです。自分が人一倍働くことで良いものを安く出す。その姿勢に心から敬意を表します。

欠点もあります。店内は常に騒がしいです。良い意味での喧騒に包まれた居酒屋は活気があっていいものですが、当店はとにかく店員が一分一秒を争って仕事をしているので、洗った皿をがちゃがちゃと乱暴に積み上げる音が常に響いているのです。給仕の若い衆も、そこまで声を張らなくてもよかろうという大声で話します。当店ではとにかく一回で明確に伝わることが大切なのです。
必ず訪ねたかったら予約必須です。曜日や時間を問わず地元客で大盛況で、特にテーブル席はいつも埋まっているので三人、四人で訪ねようという人は注意した方がいいでしょう。平日ならば八時を回ればカウンターが二区画空いている状態がしばし続く様を見たことがあります。しかしそれとて水物です。以前自分が入った直後に満席になり、数分後に来た一人客が満席御免で帰っていくのを見たことがあります。
かように落ち着いてじっくり酒肴を楽しむことは叶いません。しかしそれは些細な問題です。全国を見渡してもこんなに良い居酒屋は稀です。また釧路を訪ねる機会があるなら次も先発はこのちゃりんこ以外に考えられません。

にほんブログ村 酒ブログ 居酒屋へ
にほんブログ村
にほんブログ村 旅行ブログ 一人旅へ
にほんブログ村


  ↑ ↑ ↑
ランキングに参加しています。ぜひ三つのバナーをそれぞれクリックして下さい。よろしくお願いします!




IMG_0090.jpg
一体何年振りのことか、久し振りに訪ねた富山でまず目指したのがこの店でした。確か過去に二度か三度来ていると思うのですが、その時と評価は変わらず、素晴らしい名店でした。暖簾をくぐった瞬間豊かな匂いに包まれ、期待が高まります。品書きには玄界灘では獲れない魚がずらりと並びさらに期待が高まりますが、その中から一つ二つを選ぶなど無理です。刺身の盛り合わせをまず注文しました。どのネタも素晴らしい美味ですが、特徴は何といっても昆布締めが乗ること。富山に来た実感が湧きます。それから小ばいの煮付け。磯の香りと洗練された出汁の取り合わせが絶妙で、手が止まりません。止めはげんげ、ホタルイカ、みぎすの炙り三種盛り合わせです。これだけでもいくらでも飲めてしまいそうで、自制が必要な程の豊かな味と香りです。
白衣姿の職人が何人もきびきびと働く姿は見ているだけでも心地好く、これだけのものを出していながら居酒屋価格と言える良心的な値付けです。整然とした店内も気持ちよく、非の打ち所がありません。今はカウンターを二席ずつで区切っていますが、私の直後に二人組が入って来てすぐに満席になりました。土曜日にこの店に着席できたのは本当に幸運でした。生きている間にあと一回は再訪したい、名店中の名店です。

にほんブログ村 酒ブログ 居酒屋へ
にほんブログ村
にほんブログ村 旅行ブログ 一人旅へ
にほんブログ村


  ↑ ↑ ↑
ランキングに参加しています。ぜひ三つのバナーをそれぞれクリックして下さい。よろしくお願いします!




DSC00141_202206090812071d4.jpg
今や俗な観光地でしかない国際通りから一つ角を折れるだけで、がらりと雰囲気が変わります。小路はその名も竜宮通り社交街、その一番入口に建つのが当店です。創業は実に67年前の昭和30年。つまり返還前から続く老舗中の老舗です。その当時の那覇の町や国際通り、人々の暮らしぶりがどのようなものであったのか、想像もできません。

一階は真っ直ぐ伸びるカウンター席のみ。この造りが良いです。当店の特徴は、刺身を出さないこと。なるほど鮮魚を扱うことをしない代わりに他の料理に集中し、その質を高めようということなのでしょう。この潔いやり方は好感が持てます。品書きには伝統的な琉球料理が並びますが、その種類もやや絞られています。期待が高まりますが、一つだけ残念なことがありました。島豆腐を注文したところ、初めから醤油がかけられた状態で出されたのです。これはまるで感心しません。豆腐を初めは生で食べないなど、私には考えられないです。良い豆腐を使っているのだから尚更です。また琉球民謡ではなく洋楽を流していたのも意外でした。古く味わいある建物と噛み合っていません。代替わりして若い店主がやっているからなのでしょうか。
かように物足りない点もあるものの、料理はどれも実に美味でした。値段も良心的で、さらにいくつかの料理について半分盛りが注文できるのも独酌には有り難いところです。長く愛される店には必ず理由がありますが、誠実な仕事ぶりが見て取れました。ここもまた是非再訪したい那覇の名店です。ただし次回以降は、豆腐をそのまま出してくれと願い出るのを忘れないようにしたいと思います。

にほんブログ村 酒ブログ 居酒屋へ
にほんブログ村
にほんブログ村 旅行ブログ 一人旅へ
にほんブログ村


  ↑ ↑ ↑
ランキングに参加しています。ぜひ三つのバナーをそれぞれクリックして下さい。よろしくお願いします!




DSC00084.jpg
那覇は前島の、58号線から少し小道にそれた所にあります。夜になると周囲は暗く人通りも殆どなく、寂しい雰囲気です。そんな場所にぽつんと建つ当店ですが、てらいのない実直な、いかにも沖縄の居酒屋らしい居酒屋です。主人の誠実な人柄が仕事ぶりにそのまま表れていて、何を食べても充実した気持ちになれます。当店もまた自家製の厚揚げがたいへん美味で、刺身も他のものも全て美味。そして値段はどれも良心的です。往来からカウンター席の様子がよく見えるのもたいへん好印象。主人は元々「抱瓶」で働いていて、そこから独立してこの店を構えました。抱瓶の存在を知ったのもここの主人に聞かされたからで、両店を訪ねてそれぞれの良さについて得心したのでした。
派手な特長こそないものの、むしろそれが美点です。沖縄らしい酒と料理をじっくり味わいたい人、観光客の来ない小さな店で静かに酒肴と向き合いたい人、当店を大いにお薦めします。末筆ですが、主人が同い年だと言ったのは勘違いで、私より一回り程も若い方でした。この場を借りて失礼をお詫び申し上げます。

にほんブログ村 酒ブログ 居酒屋へ
にほんブログ村
にほんブログ村 旅行ブログ 一人旅へ
にほんブログ村


  ↑ ↑ ↑
ランキングに参加しています。ぜひ三つのバナーをそれぞれクリックして下さい。よろしくお願いします!