日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

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去年ちょい飲み手帖に載っている店を飲み歩いたものの、感心するような店は一軒しかなかった。先日このように述べましたが、その唯一の一軒がこの店です。

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完全な立ち飲みの居酒屋です。そして福岡らしい肴は何一つありません。だから余所から来て福岡らしさを味わいたいという向きには薦められませんが、軽く一杯やるには最高の店です。
福岡で立ち飲みといえば有名なのが「角屋」です。天神駅の目と鼻の先にあり、昼から飲めて格安。まさに大衆酒場の鑑のような店ですが、古く薄暗い店内、特に地階の席は居心地に若干難ありです。このにどねは明るく新しく開放的な雰囲気で、居心地で上をいきます。が、さらに上をいくのが安さと美味さです。生ビールと角ハイボールにそれぞれ「ギガ」があるのですが、これが800mmlで600円という何とも嬉しい価格です。こうやって財布の中も酒の残量も気にせず大ジョッキで存分に飲んでこそ生ビールは美味いのです。しかも注ぎ方がとても丁寧で文句なしです。
肴はどれも絶品で、中でもささみ大葉フライは毎日でも食べたいと思える程の美味です。一番高い品でも500円と、酒に負けじと格安です。先日久し振りに訪ねたところ、余所行きの服を着た老紳士が背筋を伸ばして本を読みながら独酌している様がたいへん印象的でした。昼の二時から開いているのも重宝です。

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先の半年間の福岡暮らしの間も頻繁に居酒屋に足を運んでいましたが、その結果分かったのは、大名の居酒屋は自分にとって付き合いづらいということでした。
大名は若者の町です。東京で言うなら渋谷です。渋谷ほどには下品、軽薄ではありませんが、とにかく若者の町の何たるかが居酒屋にも大いに反映されています。どの店も客、店員ともに若く、元気で威勢が良いです。店内の設えも現代的で洋風で、女性客を当て込んでいることが明らかです。この歳になるともっと静かで落ち着いた店の方がいいです。

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ただし、新進気鋭の実力店が集まっているのがこの地区であることも間違いありません。居心地の好い老舗ばかりを訪ねていると自分まで老け込んでしまいます。そして、実を取って美味い酒肴を手頃な価格で味わいたければ、大名ならば無数に選択肢があります。ならば、大名で自分にとって居心地の悪くない店を発見できればこんなに良いことはありません。全てが良いというわけではありませんが、及第と言えるのがこの店です。

一人前千円の刺盛りが秀逸です。盛りも気前良く、どのネタも鮮度抜群で文句なしの美味、玄界灘の幸は何と豊かなのだろうと感心させられます。この日は鰆の竜田揚げもいただきましたが、こちらもたいへんな美味です。カウンターは四席と少ないですが、カウンターの部分だけ表から様子が見える造りが実に良いです。そのカウンターの向こうに立って店を差配するのはまだ二十代にも見える好青年で、若旦那か、それとも店主なのでしょうか。或いはここは企業が経営している店で、その社員という可能性もあります。
しかしそのあたりを詮索するつもりはありません。美味く、安く、快活なあしらい。文句なしの実力店です。赤坂駅にも近い繁華街の外れにあることも理由か、近隣の他の海鮮系の名店「すいか」や「ぎんりん」より少し安い値付けも素晴らしいです。ここには今後も通うことになりそうです。

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日本一周ブログから引き継ぐ形で居酒屋探訪記を久方振りに復活します。それにあたって二つ変更点があります。これまでは東京の居酒屋に限って細かい所在地を書き添えていましたが、今後は専ら福岡の店を紹介していくことになります。そこで単に福岡と書くのは止めて、東京の店と同じように細かい所在地を書くことにしました。
次に、これまでは店の住所や営業時刻を末尾に書いていましたが、今やこれらの情報は携帯端末片手に簡単に調べられる時代です。そして変化も激しい。むしろ書かない方がよかろうと思い、これからはそうします。

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そのようなわけで気分も一新して初めに紹介するのはこの店です。出会いは偶然でした。福岡市内の安宿に投宿した時のこと、その日は疲れ切っていて名店を訪ね歩く気力もなく、とにかく宿から近いところで一杯やりたいという思いでした。その安宿の目の前にあった店に飛び込んだところ、たいへんな良店だったのです。

櫛田神社近くの細い路地にこの構え、立地と雰囲気は満点です。若い店で、使い込まれた味わいのようなものはないものの、余計な物を置かず小ざっぱりした店内も心地が好いです。品書きに二人前の値段が書かれている刺盛りを一人分だけ願えないかと訊くと、二つ返事でした。どのネタも絶品で値段も良心的。どの肴も美味く、福岡の美味い酒を取り揃え、一律価格で出してくれます。
冷奴には白胡麻がたっぷりとあしらわれ、皿の端には柚子胡椒が盛られます。玄界灘の青魚はどれも素晴らしい味。酒は田中六十五。これは糸島産の酒米を醸した酒で、力強い味と後味の酸味が食中にぴったりです。最後は絶品の明太玉子焼きで締め括りました。単に美味くて良心的価格というだけでなく、福岡の美味を存分に味わわせてくれます。今回もたいへんご馳走様でした。

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出されるものは何でも美味くて価格は良心的、店内は心地好い活気がある。良くも悪くも実質本位という明快な魅力を持った大衆酒場の鑑のような店である。良くも悪くもと言ったが、その象徴が品書きだ。文房具屋で市販されているファイルに一枚ずつ紙を差し入れたものであり、てかてかと光って品が無く、また後半の頁が余ってしまって何とも無粋である。壁に貼られたビラも同様で、書式も色彩も統一感のない何枚ものビラが乱雑に貼り付けられていて落ち着きがない。
だがむろん、この店でそのようなところに不満を持つのは筋違いというものだろう。良い酒肴を手頃な価格で提供してくれる、ただそのことに専心してくれればよいのである。

もつの煮込みは生姜が効いているところが肝で、絶妙な味付けに箸が止まらない。大根の煮物はひたひたのスープが張られ、挽き加減を変えた二種類のつくねと共にそこに浮いていて、上には柚子が少々乗る。様々な味の要素が混在しながらそれらのバランスが秀逸で、素晴らしい仕事である。肉豆腐といえば豆腐に煮込まれた牛スジ肉などが乗るものが一般的だが、ここ鳥しげの肉豆腐は世にも珍しい挽き肉が乗ったものだ。この挽き肉が複雑玄妙な味付けで、煮込みと同様生姜が効いていて全体を引き締めている。肉豆腐も良いが、この挽き肉をご飯に乗せたら何杯でもいけそうだ。敢えて冷めるのを待って少しずつつつきながら酒をちびちびやっても最高だろう。もちろん主役の焼き鳥も文句なし。どのネタも新鮮で大ぶりで素晴らしく美味。

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友人に連れられるままに訪ねた私は、この店の存在を知らなかった。だがたいへんな人気店ということで、土曜日とはいえまだ17時半だったというのに、その友人はいつも満席で入れない、今日は入れて実に運が良いと繰り返していた。それも宜なるかな。
それにしても改めて認識したのは、野毛の飲み屋街の素晴らしさだ。雰囲気は抜群だし、何より並居る居酒屋群の質がとにかく高い。この界隈には外れの店は一軒もないのではないかと思わせる程だ。
早くまた野毛を訪ねたいものだが、それが叶った時にはこの鳥しげのような名店の再訪と新規開拓の間で揺れるという贅沢な悩みを持つことになるだろう。



鳥しげ
045-241-1603
神奈川県横浜市中区野毛町1-25
17:00~24:00
日祝休





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情報過多の現代だからこそ、自分の勘だけを頼りに飛び込んだ居酒屋がとびきりの良店だった時、喜びはたいへん大きいものとなる。私にとっては小倉の「武蔵」、倉敷の「八重」などがそれであり、直近では福井の「かっちゃん」との出会いは収穫だった。そして東京の繁華街でそんな発見があると、これはもう砂漠の中で砂金の一粒を拾い上げるが如しで、感動的ですらある。

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久し振りにそんな居酒屋との出会いがあった。それが湯島の「岩手屋」だ。土蔵風に仕上げた外見と縄暖簾、積み上げられた斗樽が目に留まって暖簾をくぐった。

店内に入った瞬間目に飛び込んできたのは白木のカウンターである。カウンターの他にも幾つかある卓も白木だった。一部の卓が白木でなかったり、やや仕上げが雑な寄木をしている部分もあったりして、飛び切り贅沢なものとまでは言えないが、それでも白木の手触り、佇まいはやはり良いものだ。
屋号の通りに岩手の美味いものが出される。酒は「酔仙」を筆頭に岩手の地酒。牡蠣入り湯豆腐を所望したところ、大ぶりで肉厚で新鮮な牡蠣が三つも入ってたいへん美味く、570円という良心的価格。白子も素晴らしいネタで、自家製沢庵漬けはこれだけで酒もご飯も幾らでもいけるんじゃないかという絶妙な味わいだった。今回「小岩井チーズ」まで辿り着けなかったのが残念でならない。
酒肴はすべて良心的な居酒屋価格で、親子二代で切り盛りする雰囲気も素晴らしい。次回訪ねた際には是非とも先発で。そしてカウンターに着けなかったので必ずカウンター席に座りたい。何よりも、早く再訪したい。



岩手屋本店
03-3836-9588
東京都文京区湯島3-38-8
16:00~21:30(L.O)
日祝休





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