

駅舎には特筆すべき点はないのだが、周囲の景観含めた駅全体の佇まいがなんとも独特で、とても印象に残る駅だ。
まずホームは山の斜面にへばり付いた覆道の中にあり、終日薄暗い。駅の立山方はすぐに常願寺川を渡る長大なトラス橋だ。またホームの反対、富山方の一部は小さな川を跨いでいて、常に水の勢いよく流れる轟音に包まれている。駅舎の一部は覆道と一体化したコンクリート製で、何も無くがらんとして殺風景だ。
とにかく全てが珍奇な感じのする実に変わった駅だ。私にはどうしても橋と覆道を造る際についでに造ったとしか思えない。いつも地元の乗降客に利用されている駅というのはそういった人の気配であるとか温かみが感じられるものだが、そういったものも全く無い。
富山地鉄の中でも異彩を放つ駅だが、訪問時に工事のせいで一部景観が遮られていたのが残念だった。

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良駅は良駅でも、富山地鉄の他の駅舎群とはその趣を大分異にする。地鉄の駅舎はどれも小柄でちょっと小粋な意匠が施されているのが魅力だが、この立山駅は正反対だ。
かなり大きな建物だが、大胆に緩く傾斜した屋根がきわめて印象的で、左右に長く平べったい面白い形をしている。白壁のハーフティンバーに赤い屋根が洒落ていて、とにかく非常に品が良い。これだけの大きな建物でこれだけ上品でまとまりの良い駅舎というのはそうそうあるものではない。

ここで終点となる地鉄立山線のホームはこの駅舎よりも低い地階にあり、右手にはケーブルカーの乗り場が直結している。駅前は大型バスが発着する巨大なロータリーで、自家用車を大町まで回送する業者が軒を連ねる。ここはまさにアルペンルートの西側の出発点である一大ターミナルであり、ややもすれば機能重視の無骨な駅になりそうなところ、いかにも高原の観光駅らしいこの駅舎を奢ったセンスは賞賛すべきものがある。
良くも悪くも富山地鉄の臭いが希薄で、みんなの立山駅、とでも言うべき大らかな雰囲気がまたいい。
アルペンルートへの憧れを誘うのに十分な観光駅の傑作駅舎だ。

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「駅舎の宝石箱」と言われる富山地鉄の並居る良駅の中でも三本の指に入る素晴らしい駅舎だ。
木造総二階の四角い箱の上には立派な入母屋の屋根が乗り、左右均等のど真ん中に控えし正面入口は唐破風。まさに威風堂々。
まるで映画や本に出てくる明治か大正時代の町役場のような雰囲気である。クリーム色の壁に黒瓦の配色、バランスも絶妙で、無骨でいながら凝った窓の配置も泣かせる。威厳がありながらも親しみやすい生活感があるのもいい。まさに完璧。
前に置かれた自販機とゴミ箱、そして紅白の柵が実に惜しい。

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