ただでさえ日毎の気温の変化が大きく衣服の調整が難しい季節だというのに、未体験の10月の北海道ということで今回は出発前にかなり迷った。結果としては通年肌着として着ている半袖のTシャツに綿の長袖のシャツを一枚加えたのみという、軽装と言っていい出で立ちで出発したのだがこの判断が大いに当たった。これが真冬だったら話は簡単で、家を出る時から冬物の上着を着ていけばいいだけのことで、それに北海道の酷寒の気候への対策として防寒具を適宜携行することになる。だが今の時季はどうかといえば、現地は晩秋から初冬の気候であることは間違いないが自宅のある関東南部は未だに半袖一枚でも十分な日もある。まさか冬物の上着を着て出るわけにもいかず、またただでさえ荷物が大きいのにそんな嵩張る物を小脇に抱えて歩くのも野暮ったくて旅の気分が削がれてしまう。今回は行程の大半が列車か車による移動であり、駅巡りという活動の性質からしても長い時間屋外にいることはないので最終的にこの軽装で大丈夫という判断に至った。
青森と旭川の市街を歩いた時は少々寒さを感じたものの、歩く距離、時間ともに大したことがなかったので辛さを感じる程ではなかった。また最初の三日間は快晴に恵まれ、活動中も車の外に出るのが気持ちいいくらいで、特に三日目の留萌本線の活動の時は夕方までずっとTシャツ一枚で過ごし車の窓を開け放って走った。内陸と海沿いの気温の違いを肌で実感する場面であった。最終日の函館の町でも終始半袖一枚だった。これに対して台風の直撃を食らった活動四日目は流石に少々寒かった。気温はそこまで低かったわけではないが、強風と雨に吹き付けられる中での活動だったので車に戻る度に暖房を全開にして暖まりながら次の駅へ向けて走った。だがご存知のように自動車の車内の暖房というのはあっという間に効くのでこの日も辛苦を感じるほどの事はなかった。
現地の気候で特筆すべきことがあるとすれば、何といっても秋の北海道ならではの景色の美しさだろう。湿度が低く空気が澄んだ秋の北海道では目の前の景色が隅々まで明瞭に見え、特に遥か遠方の山の稜線と青空の境や、日陰になっている所の色彩までもが鮮やかに見える様は日本ではなかなか見られないものだ。峠では紅葉も始まっている。落葉樹が様々な有彩色で山肌を埋め尽くすような内地の紅葉に比べれば北海道のそれは派手さに欠けるが、紅葉している木それ自体の美しさを楽しむという点においては空気が乾燥してそれぞれの色彩が眩しいくらいに明るく見える北海道の方が実はいいのだ。特にこれからの季節に白さが際立つ白樺の美しさはひときわ目を引く。また、機会があるなら秋の北海道で月夜を眺めてみて欲しい。月の明かりとはこんなにも明るいものかと驚くだろう。満月の夜など本当に月明かりで本が読めるくらいなのだ。
私の旅好きを知って職場の人間や友人、親戚などに色々と聞かれることがよくある。それらの質問の中には、ある土地を訪ねるにあたって一番良い季節はいつかというのも多い。これに対し北海道についてはこれまで真冬か9月だと答えてきた。北海道というと真夏に行くものだと思っている人が多いが、8月は意外と雨が多いし宿も列車もレンタカーも割高だし下手な運転の観光客が至る所を走っているし、実は悪い事だらけなのだ。これに対して9月になれば晴天率が上がるし色々なものが安くなるし海のものも陸のものも美味い食材が出揃うし観光客も減ると、良い事尽くめである。だが9月というのは自身のバイクで走ってテント泊という旅のやり方を前提にしたもので、少々大雑把な言い方だったという事に今回気付かされた。列車や車で移動して夜は宿に泊まるのであれば、10月前半くらいまでは十分お奨めできると思った。一方で活動から戻った翌週にはもう峠では積雪、札幌市街の最低気温が3度まで下がったというのだから驚きである。これでは冬物の上着を持ったり雪道運転の心得がなければ当然通用しないわけで、やはり10月も上旬くらいまでがぎりぎりのところなのだろう。

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青森と旭川の市街を歩いた時は少々寒さを感じたものの、歩く距離、時間ともに大したことがなかったので辛さを感じる程ではなかった。また最初の三日間は快晴に恵まれ、活動中も車の外に出るのが気持ちいいくらいで、特に三日目の留萌本線の活動の時は夕方までずっとTシャツ一枚で過ごし車の窓を開け放って走った。内陸と海沿いの気温の違いを肌で実感する場面であった。最終日の函館の町でも終始半袖一枚だった。これに対して台風の直撃を食らった活動四日目は流石に少々寒かった。気温はそこまで低かったわけではないが、強風と雨に吹き付けられる中での活動だったので車に戻る度に暖房を全開にして暖まりながら次の駅へ向けて走った。だがご存知のように自動車の車内の暖房というのはあっという間に効くのでこの日も辛苦を感じるほどの事はなかった。
現地の気候で特筆すべきことがあるとすれば、何といっても秋の北海道ならではの景色の美しさだろう。湿度が低く空気が澄んだ秋の北海道では目の前の景色が隅々まで明瞭に見え、特に遥か遠方の山の稜線と青空の境や、日陰になっている所の色彩までもが鮮やかに見える様は日本ではなかなか見られないものだ。峠では紅葉も始まっている。落葉樹が様々な有彩色で山肌を埋め尽くすような内地の紅葉に比べれば北海道のそれは派手さに欠けるが、紅葉している木それ自体の美しさを楽しむという点においては空気が乾燥してそれぞれの色彩が眩しいくらいに明るく見える北海道の方が実はいいのだ。特にこれからの季節に白さが際立つ白樺の美しさはひときわ目を引く。また、機会があるなら秋の北海道で月夜を眺めてみて欲しい。月の明かりとはこんなにも明るいものかと驚くだろう。満月の夜など本当に月明かりで本が読めるくらいなのだ。
私の旅好きを知って職場の人間や友人、親戚などに色々と聞かれることがよくある。それらの質問の中には、ある土地を訪ねるにあたって一番良い季節はいつかというのも多い。これに対し北海道についてはこれまで真冬か9月だと答えてきた。北海道というと真夏に行くものだと思っている人が多いが、8月は意外と雨が多いし宿も列車もレンタカーも割高だし下手な運転の観光客が至る所を走っているし、実は悪い事だらけなのだ。これに対して9月になれば晴天率が上がるし色々なものが安くなるし海のものも陸のものも美味い食材が出揃うし観光客も減ると、良い事尽くめである。だが9月というのは自身のバイクで走ってテント泊という旅のやり方を前提にしたもので、少々大雑把な言い方だったという事に今回気付かされた。列車や車で移動して夜は宿に泊まるのであれば、10月前半くらいまでは十分お奨めできると思った。一方で活動から戻った翌週にはもう峠では積雪、札幌市街の最低気温が3度まで下がったというのだから驚きである。これでは冬物の上着を持ったり雪道運転の心得がなければ当然通用しないわけで、やはり10月も上旬くらいまでがぎりぎりのところなのだろう。

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新青森駅で25分もの空疎な乗り継ぎ待ちを強要され、選択の権利もないまま全車指定席の列車に乗せられた。そもそも青森で16分間も停車した挙句漸く新青森に着いたと思ったらこの待ち時間なのだ。つまり本来は函館の発車を30分以上遅くしても新幹線に接続出来る筈である。当然その分現地での滞在時間は延びる。こんな接続をしておきながら速く走るからその分追加料金をよこせというわけだから、独善的もいいところだ。
詐欺まがいの追加料金はこれだけではない。言わずと知れた全席指定だ。前回この列車に乗った時同じ車両に乗っていたのは自分を含め9人だった。今回は多少はましで十数人いるが、それでも乗車率は二割にも満たない。しかもそのうち過半数が特定特急券の乗客で、七戸十和田ですぐに降りていった。全車指定の面目躍如といったところか。流石JR東日本である。こうして今回も意味もなく千円を余分に巻き上げられた。
「いいんだよ、嫌なら乗らなくても」
3038B「はやぶさ38号」新青森1944~大宮2238

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とうとう本活動も最終局面となってしまったorz
去りゆく函館の景色を見送るのが最後の楽しみである。座るのは言うまでもなく進行方向左手窓側のD席。
依然として快晴で、行く手は見事な夕景、海上に僅かに浮かんだ雲が紅く染まって美しい。函館山はどこまでもはっきりと見え、その左に市街の灯りが帯のように続く。斜め後方には駒ヶ岳の姿も。そして右手からは白い船体を残照に光らせたフェリーがゆっくりと七重浜の港へ進んでいる。いつまでも眺めていたい絶景だが、函館山が視界の彼方に去るのと日が暮れるのと、どちらが先だろうか。
4038M「スーパー白鳥38号」函館1707~新青森1919

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