無為是人生

旅、居酒屋、プロ野球の応援、ラーメン二郎…好きなものを気ままに綴るブログです


こだま号のグリーン車 

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名古屋へ行かなければならない。そして前日か後日どちらかで休みを確保することが出来る  こうなった場合、では前日と後日のどちらを休むべきだろうか。
業務当日は朝東京を出発すれば間に合うのだが、その一方で終了が見込まれるのは早くとも21時。となれば終了後に名古屋泊をして、翌日にゆっくり帰宅する。こちらを選ぶのが当然だろう。ところが一つ問題がある。よりにもよって当日が土曜日なのだ。土曜日で何が問題かと言えば、翌日が居酒屋が開かない日曜日であり、大甚本店で飲めないということに尽きる。
業務当日は夜が遅いからごく簡単に一杯だけやって休み、翌日に大甚本店に開店の16時を待ち構えて入り、適宜もう一軒はしごするなりしてから帰途に就く。どうしたってこの行程しか考えられないが、唯一これが成り立たないのが土曜日泊なのだ。何とも巡りの悪い話だが、それを言っても仕方がない。

ここに至って、さてどうしたものかと考えた。わざわざ名古屋まで行き、前日にせよ後日にせよ一泊出来る機会があるのならば、やはり大甚本店で飲みたい。これを絶対的な前提としよう。となれば前日に宿泊することになる。ここまでは直ぐに決まった。では次に、大甚の開く16時まで何をして過ごすかという事を考えなければならない。これがどうにも決まらなかった。
大概活動の行程というものは、主たる目的地が決まればあれがやりたい、あそこへ行きたいというのが瞬時に頭に浮かび、では出発時間は何時で、一軒目の目当てとする居酒屋はどこで、と即座に決まるものである。そうならないということは、名古屋近辺で特に行きたい所やこれといってやりたい事が無いということだ。
強いて言うならばリニア鉄道館か、とも思ったが過去にも訪ねているし、実物の車輌を多数展示しているという特性上内容が簡単に入れ替えられるとは考えられず、どうしても再訪したいとまでは思えない。あとは名鉄の一日乗車券が3,100円らしい。流石の広大な路線網を持つ名鉄だけになかなかの値段だが、それ故にこれを半日で使いこなすのはほぼ不可能だろう。朝出発して現地で食事などすれば何だかんだで昼近くになり、一方で開店一番の16時とまでは言わなくともなるべく早い時間には大甚本店に入りたいということを考えると、実質的な活動時間は四時間もあれば良い方だ。これでは三千円の元をとるには到底及ばず、やはりこの切符は綿密に行程を組んで朝一番から精力的に活動するのがあるべき使い方に思える。
かつて揖斐線や谷汲線、三河線の末端区間、犬山線を走る7000系などが残っていた時代にはわざわざこれらの為に駆け付けたもので、今でも同等の魅力を持つ題材が名鉄にあるのならばそれこそ始発ののぞみで駆け付けるにやぶさかではないのだが、そのようなものは残念ながら見当たらない。

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リニア鉄道館も名鉄の一日乗車も無いとなると、いよいよ活動のネタが思い浮かばない。このように何も妙案が浮かばず逡巡した果てに、発想を根本的に切り換えることにした。即ち、活動日ではなく休養日と捉えるのである。寝不足や疲労も溜まっていることだし、積極的にやりたい事もないのに無理に活動をする必要などないではないか。そんな肩の力が抜けた発想に辿り着いたのだ。
その結果、通勤時間帯の混雑が引けてから家を出発し、ぷらっとこだまのグリーン車で名古屋へ移動し、風呂に入った後に大甚本店の暖簾が出るのを待ち構えて入るという行程に落ち着いた。そして今は名古屋へ向かうこだま号の車内、これがここまでの顛末である。ぷらっとこだまの場合千円足すだけでグリーン車に変更できるのでこれを利用しない手はない。それでものぞみの自由席で行くよりも安い。時間はかかるがグリーン車に安く乗れるというのはまさに今回の主旨にぴったりである。またもう一つ不可欠な要素として名古屋での宿は大浴場があるホテルを選んだ。そして寝過ごす恐れのない名古屋止まりのこだま号を選んで切符を手配した。

647A「こだま647号」東京1026~名古屋1315





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A席 

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今日の座席はA席、即ち東京発の下り列車であれば進行方向に向かって左側、方角で言うなら南側の窓側にあたる席である。東海道新幹線にはそこそこ頻繁に乗っているが、その殆どは自由席での移動だ。自由席の場合、ほぼ例外なくE席を狙う。こちらはA席とは反対側、つまり下り列車の向かって右側、北側の窓側にあたる席だ。何故E席を狙うのかというと、多くの方がご存知だろうが新幹線の普通車の座席は三列+二列の五列という構成である。E席は二列席の窓側という快適性の高さに加え、富士山が望めるという有利もある。これに対してA席は三列席の奥であり、また南側なので晴れの日の日中は眩しいし、夏場ならば暑いという具合で、様々な面でE席の方に利点が多い。
ところが今回のようにグリーン車に乗車するとなると話は変わってくる。グリーン車は四列掛けだから、快適性はどの席でも変わらなくなる。となれば普段E席ばかりを贔屓にしている故に見慣れない南側の車窓を楽しみたいと、これが今回迷わずA席を指定した理由である。運よく晴天に恵まれ、小田原から先で期待通り相模湾の景色を楽しむことが出来た。富士山にもっとも近付く所ではデッキに出てこれを眺めるとして、この先南側の車窓にどのような景色が待っているだろうか。





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快適な移動 

座席の快適性もさることながら、グリーン車の利といえば何といっても静かなことだ。これはどのような人と乗り合わせるかといった偶然にも左右され、必ずしも保証されるものでもないが、今日に限って言えばこの点においてまさしく期待通りだった。空いているというのが大きいのだろうが車内は水を打ったように静かで、騒がしい子供連れなどが乗ってくる自由席とは別世界である。
平日のこの時間帯の列車に子供連れの姿は殆どないのだが、それはまあそれとして…

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一方で座席の居心地も上々だ。N700系だけあって目に触れる部分では随所に安っぽさが散見するが、分厚い座席に広い占有空間、白熱灯の柔らかい照明など、普通車との差異を見出すのが難しいような車両までもが臆面もなくグリーン車を名乗る現在にあってこれならばと納得できる。全席にコンセントや埋め込み型の読書灯が付き、リクライニングは電動ときている。
電動リクライニングが必要かといえばまったくそんな事はないのだが、それはまあそれとして…





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郵便局 

名古屋に到着し、宿までの道中に二つの局があったので貯金をします。

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開店を待ち構えるはずが… 

局の他にも明日の準備の野暮用を済ませるなどしてから先刻ホテルのチェックイン開始を待ち構えるようにして部屋に入った。そしてすぐさま大浴場へ…と思いきや、本来15時のチェックイン開始と同時に入れる筈のところ、今日に限って点検清掃が遅れていて三十分ほど待って欲しいとの案内が。
これによって大甚本店の開店を待ち構えて飲み始めるつもりだったのに、それが叶わなくなってしまった。残念だがまあ仕方がない。
開店を待ち構えるのは常連ばかりで、それも日参する御隠居が殆どと聞く。事実上の指定席が決まっているとも。そのような中に私のような余所者の若造が入っていくのはなかなかに骨が折れることだ。今回の件は、お前にそれはまだ早いという忠告であったと受け取ることにしよう。





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