先日和了った四暗刻単騎です。
しかも親。
先行リーチがかかっていた厳しい状況でしたが、運良く和了ることができました。
役満は麻雀の華。
「ホームランは野球の華」などと言いますが、ホームランなどとは比べ物にならないくらい確率が低いのが役満。
何せ、統計によるとピンフは2.4回に一回和了ることが出来ると言われていますが、それが役満となると、最も確率の高い四暗刻でさえ6020回に一回の確率になるそうです。
次点が国士無双の9800分の一。
清老頭に至っては、その確率は実に2億9800万分の一だとか。
まあ、自然な手作りをしないで毎局その役を狙ったらどうなるかなど、麻雀のこの手の統計は要素が複雑過ぎて一概には参考にできないのですが…
少なくともホームランと比べたら一回一回が殆ど奇跡みたいなものです。この一瞬にまさに麻雀の神が舞い降りる…役満には無限の浪漫を感じます。
この日は対局後に早速年末ジャンボ宝くじを購入しました。買うとしたらこの日しかありません。
神が舞い降りたご利益にあやかれるか、はたまた運を使い果たしたところで全部スカか…(笑)

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東京及びその近郊に住む方で、「肉の万世」を知らない人はいないだろう。
今やすっかり「電気街」から「オタク街」、いや最近では「なんでもあり街」の風情となった秋葉原駅を出ると、メイド服の女性がビラ配りのお出迎え。
すっかり定着したこの光景を尻目に神田方向へと歩き、万世橋を渡る。ものの三分と歩かないうちに周囲は一気に寂れた雰囲気となる。この感じがたまらない。
万世橋のたもと、旧万世橋駅の煉瓦アーチを臨む一軒ビルの大店がご存知「肉の万世」だ。
ところが、この肉の万世の一階の片隅、裏路地を少し回りこんだ裏側にひっそりと入口を構える大衆酒場があることをご存知だろうか。その店こそが「万世橋酒場」である。
決してでしゃばらず、いかにもおまけに甘んじているといった店構えの風情がたまらない。
しかしあなどるなかれ。
実際に飲んでみれば、この店が正統的な大衆酒場、それも酒も肴も一流の良店だということがすぐにお分かり頂けると思う。
かなり細長く、折れ曲がった店内は、中央で二つに分断され、手前がラーメン屋、奥が居酒屋という風になっていて、少々変わっている。その中央部には両店共用のレジと、その脇には煮込みをたたえた鍋が控える。
この店で先ず驚くのが酒だ。
生ビールが非常に旨い。
店長が一杯一杯丁寧に注いでくれるこの生ビールは、炭酸の抜き具合、泡のきめ細かさから仕上がりの美しさまで、文句のつけようがない。とにかく最初に美味しい生ビールを飲むことにこだわりたいというのであれば、わざわざ足を運ぶ価値がある。
本当に旨い生ビールを飲める店というのは、あるようでいて、そうそうない。
特にひどいのは、最近大手チェーンの居酒屋でよく見かける、自動で生ビールを注ぐ機械で注いだビールだ。
この機械は、そろそろと、かなり静かにビールの液体を最初に注ぎ、最後に泡をかぶせるのである。一見すると泡がとても綺麗で旨そうに見せるが、さにあらず。
炭酸が全然抜けていないせいで刺激が強く、喉がむせるようだ。泡も柔らかすぎてふにゃふにゃ。そして、こういう柔らかい泡はホップの香りを喰ってしまうので、せっかくのビールの味も台無しになってしまう。
きちんと勢いをつけて最初に泡を立て、落ち着いたところで脇から静かにビールを流し込む、という注ぎ方の方がビールは旨くなる。
まあ、ここまでうるさく言うならば家で自分で注いで飲むのが一番なのだが、どんなに頑張ってもサーバーから上手に注いだビールには及ばない。
この店ではホッピーも然りだ。一回注文する毎に店長がキンミヤ焼酎の瓶からグラスに注いでくれ、冷え方や氷の加減も申し分なし。ここまで旨いホッピーが飲める店もなかなかない。
(ホッピーに氷を入れるのが是か非かという議論もあるが、それはまあそれとして)
串揚げを中心とした肴はポテトサラダや煮込みといったありきたりの物がとても旨く、価格もきわめて良心的。
そんな中でも、ここでしか味わえない極めつけが「限定小鉢」だ。
これは、”上”の料理で使った牛肉の切れ端をポン酢醤油で締めたもので、この店に来たら絶対に外せない逸品だ。もともと捨てるような部分だけに、値段を知ればさらにびっくり。ついついおかわりしたくなってしまうのだ。
〆めはもちろん「万カツサンド」で決まりである。
最後に、面白いのがこの旨い酒を丁寧に注いでくれる店長だ。
小柄で妙に愛嬌のあるこの店長は、店が混んでくると時折不思議な動きをする。
それも、忙しい時でも一杯ずつ丁寧に酒を注ぐのを妥協しないからこそであって、なんとも不思議で憎めないこの店長を目当てに来る人も居るとか居ないとか。
万世橋酒場
03-3251-0291
東京都千代田区神田須田町2-21 肉の万世秋葉原本店1F
[月~金]
17:00~23:00(L.O)
[土・日・祝]
17:00~21:30(L.O)

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東京は浜松町と聞いて、どんな印象を抱かれるだろうか。
無機質なビルが立ち並ぶオフィス街、それとも東京モノレールか。
その浜松町の駅から増上寺の方向へ歩くと、三分としないうちに第一京浜との大きな交差点に出る。
その交差点の角という、何とも凄い立地に建つのが「秋田屋」だ。
3時半と開店の早いこの店は、まだ明るい時間からやきとんの煙をもうもうと吹き上げ、真冬でも大きく開け放たれた客席の入口、また厨房から、往来にその煙がどんどんと流れる。
店の前にはビールケースの上に板を乗せた立ち飲みテーブルが並び、さらには、まるで切符の券売機の前の部分のような、僅かな出っ張りが建物の周囲に貼り付き、混雑時にはそこをカウンターとして酒を楽しむ一人客の姿も目立つ。
明らかに周囲の景観に異彩を放つこの店は、呑兵衛の間では名店として知れた存在だ。
真冬でもまだ明るいうちから開店するわけだが、平日といえども、開店を三十分も過ぎれば満員で座れないこともしばしば。そんな時はこの立ち飲み区画でやりながら席が空くのを待つ、あるいはもうそのままそこで飲み続けてしまうことになる。
綺麗に洗われてきちんと管理されたジョッキに注がれた生ビールが旨い。
酒は小徳利五五○円也が基本だが、この小徳利が普通の店のそれよりも二回りも大きくて、さらには淵ぎりぎりまで注がれているのが何とも嬉しい。このあたりはいかにも正統的な居酒屋思想が貫かれている。
湯を張った燗付け器には常に酒が温まり、注文をすれば即座に供される。
店内は、厨房で黙々と串を焼く職人に、てきぱきと注文を取る若い男二人は、威勢も愛想も良い上、礼儀正しくて何とも気持ちがいい。
そして何といっても厨房で目を引くのがおばあさんだ。
腰の曲がったおばあさん、まあ普通に考えれば先代のおかみさんということだろう。
ぴしりと真っ白な前掛けと頭巾を着け、化粧もきっちりと整えたおばあさんが、いつ来ても一生懸命盆を運んだりジョッキを洗ったりしている。何とも素晴らしい光景だ。
この店の代名詞的な存在ともいえる名物が、一人一本限定の「ナンコツのたたき」だ。「だんご」とも言われるこの串はようはつくね焼きだが、細かく砕いた軟骨が入って歯応えの妙なること、味も香りも申し分ない。
そして煮込み。この店の煮込みはこってりとこくのある味わいだが、それでいて脂っこくもなければしつこさも全くない。小さく砕いた豆腐やわかめの切れっ端がちょっと入っているのが何ともいい。
そしてお新香。一番酒をすすませるのはこのお新香ではないかというくらいの名脇役だ。
こういう物にきちんとした仕事が出来るのが真の居酒屋。
私はいつもビールから酒、最初にお新香と煮込み、だんごを注文し、その後にお好みで串を二、三本つまむのがお決まりだ。
酒に肴、そして店の雰囲気どれをとっても満点。
何度来ても感心させられ、また来たいと思わせる名店である。
秋田屋
03-3432-0020
東京都港区浜松町2-1-2
15:30~21:00
日曜、祝日、第三土休

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世の中どんなものにでも「人が勝手に抱く印象」というのがある。
新橋から虎ノ門。
歩けばたかが数分の距離である。
ところが、その人が抱く印象というのが随分と違ってくるから面白い。
新橋といえばサラリーマン、飲み屋王国、SL広場の街頭インタビュー、ニュー新橋ビル、猥雑な街…
ところがこれが虎ノ門となると、一転してオフィス街、官庁街、ビル立ち並びビジネス一色…となるから面白い。
そんな虎ノ門の一角、外堀通りから僅かに中に入ったところに、孤高の居酒屋「升本」がある。
ビルの一階の端正な入口、曇りガラスに白暖簾。一見すると入りづらい雰囲気もあるやなしや、ところがいざ店内に入ると奥にぐっと広く、8人掛けの長テーブルが整然と並ぶ。厨房との境にはおでん鍋、脇に控える燗付け器、壁を埋め尽くすほどずらりと貼られた手書きの品書き等々、これぞ大衆酒場という雰囲気が素晴らしい。
8人掛けの長テーブルも一人客の姿が多く、皆思い思いの場所に着いて酒を楽しんでいる。
全国地酒がずらりと冷蔵庫に控えるが、主役は気軽に飲めるこの店のPB二種、その名も虎ノ門(一合300円)と霞ヶ関(一合350円)。
何とも凄い名前ではないか。
酒が二種類もあるのは、辛口と甘口が選べるからで、芸が細かい。もともとこの店は酒屋の直営だということで、そのこともあってか、肴も含め、都心の一等地とは思えない良心的な価格で飲めるまことに有難い店なのだ。
燗がついた酒は親父さんがチロリでコップに注ぎに来てくれる。この雰囲気がまた良い。
そしてこの店の凄いのが肴の質の高さだ。
壁を埋め尽くす膨大な数の品書きに暫く放心状態となるが、とりあえず「本日おすすめ」のうちの一つ「地タコ刺身」を注文。こんなに旨いタコがあるかというくらい旨い。
それから刺身をもう一品とカキフライを頼むが、どれも素晴らしい。
もちろん、ポテトサラダやコロッケ、煮込みに焼きそばといったところも充実し、どれも安い。
そしてこの店の名物「たこおでん」。升本のおでんは関西風の薄味で、よくダシの出た上品な味だ。このダシがタコに非常によく合う。
このたこおでんには、通常の一人前の皿の他に「丸」「ジャンボ」というのがある。「丸」は頭付きで丸々一匹が皿にどんと盛られてきて、取り皿にナイフとフォークが添えられて出てくる。この店の雰囲気にナイフとフォークの違和感が面白いが、これで足を切り分けないと食べようがない。ジャンボとは一体…?
場所柄ほぼ全員がネクタイ姿というのがさすが虎ノ門で、このあたりが上野や池袋とは違う。
酒も肴も雰囲気も、値段もすべてが大満足の店だが、さらに気分の良いのはご主人の接客ぶりだ。
この手の老舗の良店はとかく店員の愛想が悪いところが多いものだが、ここ升本の主人は腰が低く、実に愛想が良い。私が始めて訪れた時も、忙しい中「虎ノ門」と「霞ヶ関」の違いを丁寧に説明してくれた。
土日祝日、すべて休み。平日にしか行く機会がないこの店にはなかなか足を運ぶ機会がないが、訪れる度に、あの膨大な数の品書きを制覇したいという思いにさせてくれるのである。
虎ノ門 升本
03-3591-1606
東京都港区虎ノ門1-8-16
16:30~22:30
土・日・祝日休

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行列の出来るラーメン屋、というのはありがちな話だ。
また、オフィス街には昼時に限って多少の行列を作る店などもあるだろう。
ところがこれが居酒屋となると、かなりの人気店であっても、行列を作るところというのはそうそう無い。私の知る限りでは開店前から長蛇の列を作る店といえば、森下の山利喜、それから土曜日に限って東十条の埼玉屋、そして今回登場する門前仲町の「魚三酒場」だ。
魚三酒場の開店は四時なのだが、開店の三十分前にはすでに長蛇の列が出来ているので、まだ明るいうちから開店前の飲み屋を前に、往来を人が埋め尽くす。初めて見る人には異様な光景に映るだろう。
このような行列というととかく俗な感じがするものだが、魚三の開店待ちの行列は一味違う。なにせ列を作っているのはほぼ全員が男、それも一人者が多く、さらに年齢層も高い。ジャンパー姿が殆どだ。
少々下品な表現だが、誤解を恐れず言ってしまえば、パッとしないおっさんが殆どのむさくるしい行列なのだ。
つまりこれは、本当に酒の好きな男達が、純粋に酒を楽しむために、この魚三酒場に集まるのである。
では、呑兵衛の心をそこまで惹きつける魚三酒場の魅力とは何か。
これが単純明快。
とにかく魚介系の肴が秀逸なのだ。
刺身、焼き、揚げ…
どれも全てが、旨い、安い、そして量が多い。
店の看板的な存在であるまぐろの刺身をはじめ、季節の物やその日その日のサービス品などなど、膨大な数の品書きが壁を埋め尽くす。その殆どが魚介系だ。
そして、そのどれを頼んでも絶対に外れがないというのだから凄い。
そして、盛りの多さと値段で三度びっくりというわけだ。
私もこの店には三回ほど足を運んだだけだが、まぐろ赤身、中トロ、かんぱちなどをはじめ一通りの刺身、焼魚、エビフライにカキフライなどを食べたが、どれも素晴らしかった。特に初めてこの店を訪れてカキフライを食べた時などは余りの旨さに感動してしまった。
さてそんな魚三酒場だが、店内は戦場だ、客席も含めて。
厨房が戦場というのはよく聞く話だが、ここでは客側も心して席に着かねばならない。
これだけの客を相手に、よくそれだけの人数で、と思うくらいしか店員さんが居ない。店内は常に満席だから、店員さんの動きが止まることは殆どない。のんびり注文を取りにきてくれるのを待っていようものなら、最初の一杯にすらありつけない。
近くの席に皿を運んできた時を逃さずに店員を呼び止め、素早く注文するのだ。
こんな風に書くとなんだかとっつきにくい店に聞こえるが、客あしらいが悪いというのではなく、本当にぎりぎりのところで捌いているだけの話だ。
それが証拠に、一度注文を通してしまえさえすれば、ここの店員は絶対に間違えたり聞き返したりしない。また、刺身などは最初に酒と一緒に頼んでしまえばよいのだ。
私が始めて訪れた際も、後から隣りに座った中年男性は席に着く瞬間ぼそりと一言。
「酒、まぐろ。」
これぞ男の酒場。この殺伐とした感じがまたたまらないのだ。
魚三酒場
03-3641-8071
東京都江東区富岡1-5-4
16:00~22:00
日曜・祝日休

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