無為是人生

旅、居酒屋、プロ野球の応援、ラーメン二郎…好きなものを気ままに綴るブログです


ダメ人間の将来有望 

ダメ人間ということなら誰にも負けない自信がある。
まずなんといっても働くことが大嫌い。仕事は金をもらうために嫌々やるもの、それ以上でも以下でもない。地道にコツコツやるのが嫌い、というか苦手、というか無理。努力が無理。何もせずだらだら過ごすのが大好き。だらだら寝るのが大好き。
そんなダメ人間はどうやって生まれるのか。恐らく育った環境など、成長過程での要因が主だろう。そう私も思っていた。あの女の子に出会うまでは…

偶然通りがかった公園。遊んでいる若い母親と小さな女の子。何処にでもあるありふれた光景だ。しかし、その時は少し様子が違っていた。
泣きじゃくる女の子。それを叱り付ける母親。
女の子は三歳くらいだったろうか。漸く一通りのことは喋れるようになった、というくらいの年頃だ。何故その子は怒られていたのか、二人とも興奮した口調でよく聞き取れなかったのだが、どうやら事後にきちんと自分が後始末するという約束で、母親から何らかの(遊びか、それとも菓子でも貰ったのか)事を許してもらった、という様子だった。
「ちゃんと自分でするって言ったでしょ!」
母親は尚も子供を窘めるが、女の子は泣きじゃくりながらもそれを拒否し続けている。

傍から見ている私は事の成り行きも知らなければ、もちろんこの親子とも生まれて初めて出会ったのである。しかし、この若い母親が徒に子供に怒りをぶつけているのではなく、確固とした考えと信念のもと毅然と子供を突き放している、というのは確信できた。
子供は依然として出来ない、出来ない、と泣きながら母親にすがろうとするが、母親も一歩も引かず、何度でも子供を突き放す。
ここからが凄かった。
女の子はさらに興奮状態となり、天も裂けよとばかりの勢いでびゃーびゃーと泣きわめき、絶叫し出した。何度でも母親に駆け寄ってすがろうとするが、その度に突き放される。それでも女の子は諦めなかった。ラグビー選手のタックルのように母親の腰のあたり目がけて突進し、スカートをつかんで「出来ない!出来ない!出来ない!出来ない!」と大絶叫した。
そこまできて、見ている私も少しゾッとした。この子はこの莫大なエネルギーを課せられた事を何とかやってみる、という方ではなく、母親に訴えてその場限りの許しを請うことに費やしているのだ。
こんなにしっかりした立派そうな母親から、どうやったらこんな子が育つのだ。ああ、そうか。こんなに小さい子供でもダメな人間っているんだ…
なかなか衝撃的な発見だった。そして思った。きっと俺がダメなのも生まれつきなんだ、俺が悪いわけじゃないんだ。そうだ、きっとそうに違いない。
ダメ人間に幸あれ。





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カテゴリ: 日常

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