日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

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居酒屋という範疇に入れるには少々無理がある店だ。ゆったりと広く、上品で且つぴかぴかに綺麗な店内。大きな椅子にゆったりと座って本物の料理を味わう。まさに割烹と呼ぶ方がふさわしく、値段も居酒屋の倍ほどはかかる。
しかしこの店で感動を味わわせてもらったのであえてここで書かせていただく。

今年ここまでで食べた最も美味だった物として、迷わずこの紋やでいただいた刺身を挙げる。まさに目が醒める思いだった。余りに鮮烈で妥協なき味に、久し振りに美味というものに純粋に感動して震えた。
刺身の盛り合わせは中央に鯖、そして鯖以外は白身ばかりというところに土地柄を感じるが、そのどれもが百点満点としか言いようがない美味さだった。聞けばこの店は卸や市場を介さず船から直接仕入れているという。なるほど納得である。
刺身だけではない。へしこでも感動させていただいた。へしこは大好きだが、これまでは強い塩分と生臭さで食べる物、その程度の物と思い込んでいた。ところがこの紋やのへしこを味わって、これまで自分は本物を食べたことがなかったのだと恥じた。塩分は大分控え目でふわりと柔らかく実に優しい。甘味、辛味、苦味などすべての味のバランスが絶妙。また食感も柔らかく食べ易い。大概のへしこは酒なしでは到底食べ進められないが、これなら何も飲まずに食べる事もできる。子供が食べても美味いだろう。もちろん酒と一緒ならさらに幸せだ。
「本物の仕事」というのをまざまざと見せつけられた。美味しい物を食べるというのはこうも幸せなことなのかと改めて実感した次第だ。

そんな真実がある素晴らしい店だが、一つだけ残念なことがある。客層が悪いのだ。
いわゆる夜の仕事をする女、そしてその前の同伴が多く、私はこの日時間帯が早かったのでそうでもなかったが、時間によっては大半の客がそうなのだそうだ。福井で一番の繁華街、片町から通りを挟んでちょっとだけ離れていて、ちょっとだけ高いがちょっと綺麗でちょっと美味しい。なるほど同伴には格好の店だろう。
私は時間帯が早かったといったが、実はこの時小上がりは十人を越えるおばさんの集団であった。まさに阿鼻叫喚のおぞましい状態だったが、その最中にあってこれだけ感動できたというのはこの店の料理がいかに素晴らしかったかという事のまさしく証左であろう。
店主がどう思っているのかは知らない。しかしこの店の真実を味わうのは純粋に美食を愛する求道者だけであって欲しいと願わずにはいられない。同伴なんぞに食わせるのは勿体ない。



紋や
0776-23-0040
福井県福井市中央3-4-6
17:00~24:00
日曜休





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