日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

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これまでに本ブログでも繰り返し述べている事だが、私は仕事というものに全く興味がない。人生において仕事とは金をもらう為に仕方なくやっている事であり、金さえもらえればどうでもいい。
だから仕事の事を書いたりするのは好きではないし、いやそもそも書こうという気が全然起こらない。だが今日は珍しくその仕事について書いてみたいと思う。

事の始まりは一年半前、一昨年の秋のことだった。
当時の私は定時職員で現場の配達をしていた。私は協同組合の職員で、定時職員とは普通の会社でいうところの契約社員のようなものである。ところが異例の抜擢をして頂いて、去年の4月からカタログとか機関誌を作る部署で働くこととなった。
通常、定時として配達を勤続二年以上やって、さらに勤務態度や成績が優秀で所属長の推薦をもらえたら登用試験を受けて、合格したら漸く職員になれる。そしてその後も希望の部署に行けるというわけでは勿論なく、正規職員になってからもそのまま配達を何年も続ける人も居る。
配達の担当者は、月に一度配達先の人に配るちょっとした書き物を作ることになっていた。殆ど全ての人は時節の挨拶から入って季節のおすすめの品や、自分の配達中にあった事など身の回りの話題を書いていた。しかし私はその定石をまったく無視して、季節毎のおすすめ品の一つに着目し、毎回その産地へ旅した時の事を書き流した紀行文風に綴った。
これが大いにうけた。
自分の担当地域以外の組合員からも読みたいという要望が来たり、バックナンバーを何とか印刷してもらえないかとわざわざ頼みに来る人まで現れるようになり、そんなファンの一人に組合の偉い人がいたのだ。分かり易く言うと、配達先のお得意さんの一人が実は自分の会社の重役だった、その人に気に入られたという漫画のような話。その人は、担当ニュースは月に一回しか発行しないのに、毎週顔を合わせる度に次はまだかと催促してくる程だった。そして、その人が私を機関誌の執筆担当に強烈に推薦したのだった。

繰り返すが、仕事というのは人生において金をもらう為に仕方なくやっている事。だったら給与が同額ならより楽な方がいいし、負荷が同じならより沢山金がもらえる方がいい。条件が全てなのだ。かくして私はこの話を有り難く受けた。正規になれば賞与が少しばかり増えるし、何より配達は土日だけが決まって休みなのに対して機関誌の部署は自由に休みを組める。その恩恵は一年間の活動の記録に綴ってきた通りだ。
私はもともと他人に興味が無い人間だし職場の人間とは深く付き合いたくないし、仕事は仕事と割り切ってやっているから全然平気なのだが、残念ながら周りにはそうはいかない人が居る。コネで突然抜擢されて来た人間がいれば、やはり何らかの軋轢が生じるものだ。ましてそのコネ野郎が連続した休みを取ることに命を懸けているのだから、面白くないと思う人がいても不思議ではない。私自身はそんな事を思われてもまるで構わないし、何より誰よりも早く仕事を終わらせて評価も高い、ミスもしない、無遅刻無欠勤は当たり前という結果をもって黙らせてやったからいいのだが、職場全体を統括する上の人間にとっては悩みの種であったことだろう。
そんな訳でこの4月から再び配達の現場へ異動することになった。私はその事は別に気にしなかった。休みが再び土日になってしまったのは痛いが、一日机に向かっているより外で体を動せるし一人で気ままに出来る配達の方が実はずっと好きなのだ。というか正規職員待遇になってしまった以上、どっちでもいいというのが本音である。

が、ここでまた軋轢が生じる。当然、納得がいかないのが私を推薦してくれた人である。折角自分が強く推した人間が一年で外されたのだから当たり前。そしてそのせいで上の方でまたややこしい事が発生。お陰で、形式上は元の部署に所属しながらも一ヶ月ずっと配達の手伝いを続けるという宙ぶらりんな状態を強いられた。もともと、配達の手伝いに出向くというのは頻繁にある事だった。特に4月はコース改変に伴う配達遅延や新人への同乗研修などがあり、配達の現場は一年で一番忙しい。それでも、連続して毎日現場を手伝うというのは異例の事である。配送センターの更衣室のロッカーに私の場所も用意してくれたが喜んでいいのか(笑)
自分を推薦してくれた恩人だけに、金さえもらえれば機関誌でも配達でもどうでもいいし、むしろ配達の方が好きなんですとは流石に言えない。いやそもそも、そうやってコネで入れてもらったのに同じ環境で続けられるように上手く立ち回ったり画策したりしない自分が悪いのだ。悪いのだが、そういう事に一番興味がなく、また一番出来ない人間なのだから仕方ない。どうもすみませんね。
傍から見ているだけでも人が云々、人事が云々という話がもっとも煩わしくてもっとも関わりたくない人間だというのに、当事者になってしまったのだからもう大変。どんな仕事でも言われた通りにやると言っているだけなのに平穏に終われないなんて、こんな面倒くさい事があるか。
これを機にこの春、私の心は一気に離れた。もちろんこの事だけが原因ではなく、これまでにも鬱積するものがあった。
この生協というやつは、組合員として利用する分には日常生活を豊かにする身近で有効な手段として大いにおすすめ出来るが、いざ入って働くとなると、その職場としては最低である。一言で言えば「役所と民間の悪いところを足して二で割った」ような環境だ。中でももっとも酷いのは、評価体制がきちんと確立されていない事だ。やらない、出来ない者でも全然処分されない代わりに、結果を残しても全然認められない。だから中堅どころにやる気の全然無い、投げやりな態度の職員が沢山いる。彼らは絶対やらなければいけない基本業務以外には一切手をつけようとせず、むしろやらない事に頑なになっている者さえザラにいる。これは彼らを責めるよりも、そういった人を生み出す職場の構造に非があると言うべきだろう。そしてその澱んだ雰囲気は酷いものがある。
金さえもらえれば仕事は何でもいいと言った事と矛盾するようだが、それでもここでずっと働いていては絶対にいけないと思った。
結局連休明けから昨年と同じように、元の部署に居ながら配達ヘルプが必要な時にはいの一番に出向く人員というところに落ち着いた。だが去年のように派手に連続した平日休みの取得は難しそうで、特に上半期は厳しいだろう。とりあえず目下の目標は去年と同じようにお盆週の臨時配達に全部出勤して代替の連続休暇を取得すること、下半期でもう一度くらいは大規模活動に出るということである。そして、本年度一杯、来年の3月をもって絶対に退職する。勿論まだ誰にも言っていないが、固く心に決めている。





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大衆酒場の似合う町というのがある。
都内で言えば、浅草橋がその一つだ。総武線の高架に沿って真っ直ぐ伸びる細路地に小さな呑み屋が散在する様は独特の風情があり、それだけで呑兵衛のやる気を掻き立てる。

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その中でも正統的な大衆酒場の名店がこの「西口やきとん」である。
店内は主に一人客用の立ち飲み卓とカウンター。ビール箱などの上に板を乗せた安い物だ。膝くらいの高さの所にはくたびれた古雑誌が乱雑に置かれていて、一人ならそれを読みながら飲るのもいいが、店内を飛び交う注文の声や漲る活気、無駄なく動く威勢の良い店員を眺めていた方が余程アテになる。奥の方はテーブルがあるが、これが一体何十年使っているのかというようなガタガタのテーブルだ。
この店はジョッキを冷やさない。洗ったら厨房の棚に伏せて置くだけ。だから生ビールなど真夏でなくともやや生ぬるい。その代わり大ぶりのジョッキになみなみで300円だ。看板である「ボール」ことレモン酎ハイは大量に出るので予めサーバーに仕込まれている。一杯270円という安さ。これもジョッキを冷やさない上に氷も入らないので一層生ぬるい。が、氷が入らないという事はこの値段で沢山飲めるという事だ。濃さも頃合いで、チェーン居酒屋の酎ハイ系は絶望的にアルコール度数が低く、幾らなんでも客を馬鹿にしているというような酷い飲み物が殆どだが、勿論ここではそんな事はない。

名物の塩煮込み、皿ナンコツはそれぞれ200円。一人で食べるのに具合の良い分量を安価に提供する。これこそ本来の居酒屋としての誠実な姿である。やきとんは全て一律一串100円。勿論一本から注文でき、肉厚かつ新鮮でとても美味い。安かろう何とやらではなく、どれもとても美味いのだから大人気も当然だろう。キュウリやモヤシの酢漬けなどの箸休め系もすべて100円。
店員の数は多く、皆きびきびと威勢よく動き回るので注文はいつでもすぐに通る。混雑する時間帯では、焼き場で一種類のネタを並べられるだけ目一杯焼く。奥のテーブル席で飲んでいると、余った分を営業しに回ってくるのがご愛嬌。どのネタも美味いものだから調子に乗ってついもらってしまうのだ。
この店で飲んでいると何だか元気が出てきて声が張ってくる。全てにおいて大衆酒場らしい、いかにも東京の下町らしい居酒屋だ。大衆酒場好きなら一度は訪れたい店である。



西口やきとん
03-3864-4869
東京都台東区浅草橋4-10-2
(月~金)16:30~23:00
(土)16:30~21:00
日祝休(※向かいに日曜も営業の姉妹店あり)





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とうとう富士山までが世界遺産に登録されるのだそうだ。残念で仕方ない。
登録を喜んでいる人も沢山いるだろうし、長年の悲願だったという人もいるだろう。これはあくまで旅好きの一個人の主観である。

全ての世界遺産への登録は、少なくとも国内においては迷惑以外の何物でもない。
たとえば知床。世界遺産への登録後、知床五湖には世にも立派な高架木道が造られた。ここはヒグマの高密度生息地である。以前は湖の周りを巡る細い周遊路があるだけだった。最低限の管理や熊の出没状況に合わせた閉鎖などが適宜行われてはいたが、基本的にはここへ入るのは自己責任。周遊路に入る際や熊と遭遇した時の心構えや行動基準が提示され、鈴が無料で貸し出されていた。それらの事をきちんと勉強して把握してから足を踏み入れる責任と義務が観光客にもあった。
高架木道は景観に配慮した外見で美しい景色を損なってはいないが、しかし木道の無かった以前の方がより美しかったと言わざるを得ない。
高架木道が造られ、道の駅やネイチャーセンターはきれいに整備された。大型バスなどの観光客が大挙して押し寄せる。地元の観光業には金が落ちて大喜びだ。沿道に現れるエゾ鹿やキタキツネ、そしてヒグマに食べ物を与えるというとんでもない輩が増え、生態系は破壊され近隣の住民は危険にさらされている。知床の自然をよく勉強し理解し、静かに深く愛する人の居場所は無くなった。
五箇山や白川郷などの合掌造りの集落もそうだ。雪深く幽閉された秘境で、人々のごく普通の暮らしからああいう建物が生まれ、日々の何気ない営みが景観を造ってきた。土地の少ない大都会の片隅で、マンションの八階の窓から洗濯物を干す光景と本質的には何も変わらないのだ。そこへ押し寄せる人の数、特に週末の大混雑と静かな山里に響く無遠慮な人々の喧騒は思わず目を覆いたくなるほど醜悪なものだ。
合掌造りの家々の窓は今や観光客からの視線を避ける為に白い板で覆われ、本来の景観は既に無い。以前からそこに住む人達の変わらぬ筈の生活は奪われてしまったのだ。

世界遺産とは元来、人為的、意図的に保護しなければ早晩失われてしまうであろう物を保護するために生まれたものだ。しかし今や完全に形骸化し、単なる金ヅルになってしまった。
富士山にもこの先これまで以上に立派な大駐車場や誰でも気軽に入れるような道が整備され、一年を通して大挙して人が押し寄せるのだろう。周辺はゴミで溢れ、山をナメたような軽装で入った馬鹿が事故を起こし、その対策としてより便利で都会の遊歩道の如き道が整備されるだろう。そして山の厳しさや山での人のあり方をしっかり理解している人や、冨士の美しさの本質を愛する人々の居場所は奪われてゆくのだ。
今回、三保の松原と鎌倉が選からもれたのがせめて救いで、心からほっとしている。





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自身の記録によると一年半ぶりの訪問らしいのだが、そんなにご無沙汰していただろうか?この店に来るのは全て横浜スタジアムでの野球観戦のついでなので、去年一度も来ていないとは思えないのだが…まあそんな事はどうでもいいか。
連休中の日曜日、天気は快晴ということで大分行列が長かった。並び始めてから50分で漸く食べることが出来た。

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関内といえば豚が神なので勿論今回も豚Wを注文…しようと思っていたのにWは売り切れだったorz
仕方なく小豚を注文。
結論から言うと味はまったく変わっておらず、過去の評価と変わりなし。
豚は相変わらず素晴らしい美味さで、十分に丁寧に煮込まれ柔らかくしっとりとして、それでいて適度な歯応えがある。味の沁み具合も絶妙で脂の抜け具合も頃合いで切り分けの厚さも文句なし。二郎に限らず、ここまで美味いチャーシューを出すラーメン店が果たして全国に何店あるだろうか。
麺と野菜は可もなく不可もなく、そこそこ。スープは柔らかく食べ易い味だがもう少しカネシを効かせて欲しいところで、ラーメン全体がぼんやりした味で画竜点睛を欠く。麺の量は二郎標準よりもやや少なめで、普通のラーメンの二杯弱といったところか。
毎度の事だがこの横浜関内店はとにかく豚を食べに来ているようなもので、ラーメン全体というよりは「豚+その他」という感じだ。だからこそ豚Wの売り切れはたいへん残念だった。



麺    ★★★
スープ  ★★★
野菜   ★★★
豚    ★★★★★
麺量   ★★★





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折角四年ぶりに広島戦を観に行ったのに…
何を書く気にも写真を載せる気にもならんorz

常々、阪神戦で児戯にも劣る草野球を見せられる度にこんなチームが勝ち越しているなんて有り得ないとか二位にいるなんて間違っているとか思っていたが、今日カープの戦いぶりを見てへぼ阪神が二位にいる理由がよく分かった気がするwww
こいつらパ・リーグへ行ったら間違いなく七、八、九、十、十一位だよ。今から交流戦が楽しみだなあ
唯一マシだったのは、カープファンの熱さだけは健在だったこと。インチキ糞讀賣の先発インチキ糞菅野に対して強烈な野次を欠かさなかったことだ。最近のへぼ阪神の犬ファンどもはそんな事すらしなくなってしまった。とりあえずインチキ糞菅野は交通事故で半身不随になって欲しいものだ。





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