
過去に何度か触れたのだが、私はプレミアムモルツが余り好きでない。プレモルは「きれいな味」というところに偏り過ぎていて良い意味での雑味に乏しく、線が細く一本調子で平板な味なのだ。普通のモルツの方が遥かに美味く、こんなものは真のビール愛好家を満足させるものではない。プレミアムという語感や値段が高いものは良いという暗示で満足する向きはどうぞご自由にという感じだ。
だが、限定醸造とあれば試してみない手はない。
果たして通常のプレモルとは大きく異なり、殆ど黒ビールのような濃い紅茶色をしている。そして味の方は残念だった。通常のプレモルと同じように、香りも乏しく平板な味ばかりが一気に最後まで続き、一番最後の後味だけがちょっと甘い、という悪い方の予想そのままの味わいだった。プレモルの悪い部分だけはそのままで、少しだけ甘いという、ただそれだけのもの。

やはりプレモルは残念なビールだった。エビスや普通のモルツには遠く及ばない。

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私の大好きな広島カープ、前田智徳がとうとう引退してしまう。
落合、掛布、イチローといった多くの大打者から天才と称された彼だが、素人ながらに僭越ながら私も本当にそうだと思う。少なくとも今現在プレーしているプロ野球選手の中で本当の天才と呼べるのは前田一人しかいない(私は観戦仲間といつも彼のことを前田様と呼んでいる)。

前田のバッティングは、一見すると始動が遅いようにも見える。だが次の瞬間、信じられないことに鋭く振りぬかれたバットから右へ左へ強い打球が放たれているのだ。まるで剣の達人が、その直前まで呼吸も乱すことなく静かに佇んでいたのに、剣を抜くのも分からぬくらいの一瞬の後に目の前のものを真っ二つに斬っているかのようなのだ。
前田のバッティングにはその構えに、スイングに、一切の無駄がない。理想的としか言いようがない。
だから前田は打撃をするその姿が実に美しい。野球というのは数字で結果を残すものだから、バッティングフォームそのものについて語られることは実は殆どない。結果を残すのが良いバッティングフォームなのであって、それ自体の美しさは問われることはない。
例えば名前を出した三人の大打者。落合のバッティングはかなり独特なもので、どっしり落とした腰と軸足の粘り、驚異的に強い手首によって成り立つ神主打法。左足は先に開くのだが、体の重心とバッドヘッドが後ろに残っていて、バットが鞭のようにしなって後から出て来る。三冠王に三度輝いたその打撃だが、バッティングフォームはお世辞にも美しいものとは言えなかった。
掛布は猫背の構えからインパクトの瞬間だけ上体を起こし、太いバットをボールにぶつけにいき、その後体が大きく前に崩れるいう打撃だった。彼も本塁打王を三度もとったが、やはりそのフォーム自体は美しいものではなかった。
イチローの打撃はとにかくタイミングをとることが命で、必ずしもバットの芯でボールを捉えることに重きを置いていない(何故なら彼は芯を外れた打球でもその多くをヒットにしてしまうから)。
だが前田は違う。構えからバットの始動、インパクトの瞬間からフォロースルーに至るまで、そのバッティングフォームは一分の隙もなく惚れ惚れするほど美しい。バッティングフォームそれ自体が酔いしれるほど綺麗な打者は後にも先にも前田しかいない。
彼が打つ瞬間を見ていると、バットというのは飛んで来たボールに対してこうも自然に素直に、そして揺るぎなく真っ直ぐ出ていくものなのか、と毎度感心させられる。そして彼の放つヒットはその殆どがバットの芯で捉えられた鋭い打球である。ここが根本的に違う。こんな事が出来るのは前田しかいない。
二千本安打を達成した時、インタビューでバッティングの極意はと問われてそれに対する前田の衝撃の返答が今でも忘れられない。
「来た球を打つんですよ」
たとえば新井のような三流打者が何も考えずただ来た球に手を出す、というのとは根本的に意味合いが違うことは言うまでもないだろう。こんな事を言える選手が他にいるだろうか。
前田の引退試合がそろそろ終わろうとしている。願わくば彼の打撃をいま一度生で見てみたかったが、今季はまだCSがある。果たして出場機会はあるのだろうか。
孤高の天才打者に、一プロ野球ファンとして心より拍手を送りたい。

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落合、掛布、イチローといった多くの大打者から天才と称された彼だが、素人ながらに僭越ながら私も本当にそうだと思う。少なくとも今現在プレーしているプロ野球選手の中で本当の天才と呼べるのは前田一人しかいない(私は観戦仲間といつも彼のことを前田様と呼んでいる)。

前田のバッティングは、一見すると始動が遅いようにも見える。だが次の瞬間、信じられないことに鋭く振りぬかれたバットから右へ左へ強い打球が放たれているのだ。まるで剣の達人が、その直前まで呼吸も乱すことなく静かに佇んでいたのに、剣を抜くのも分からぬくらいの一瞬の後に目の前のものを真っ二つに斬っているかのようなのだ。
前田のバッティングにはその構えに、スイングに、一切の無駄がない。理想的としか言いようがない。
だから前田は打撃をするその姿が実に美しい。野球というのは数字で結果を残すものだから、バッティングフォームそのものについて語られることは実は殆どない。結果を残すのが良いバッティングフォームなのであって、それ自体の美しさは問われることはない。
例えば名前を出した三人の大打者。落合のバッティングはかなり独特なもので、どっしり落とした腰と軸足の粘り、驚異的に強い手首によって成り立つ神主打法。左足は先に開くのだが、体の重心とバッドヘッドが後ろに残っていて、バットが鞭のようにしなって後から出て来る。三冠王に三度輝いたその打撃だが、バッティングフォームはお世辞にも美しいものとは言えなかった。
掛布は猫背の構えからインパクトの瞬間だけ上体を起こし、太いバットをボールにぶつけにいき、その後体が大きく前に崩れるいう打撃だった。彼も本塁打王を三度もとったが、やはりそのフォーム自体は美しいものではなかった。
イチローの打撃はとにかくタイミングをとることが命で、必ずしもバットの芯でボールを捉えることに重きを置いていない(何故なら彼は芯を外れた打球でもその多くをヒットにしてしまうから)。
だが前田は違う。構えからバットの始動、インパクトの瞬間からフォロースルーに至るまで、そのバッティングフォームは一分の隙もなく惚れ惚れするほど美しい。バッティングフォームそれ自体が酔いしれるほど綺麗な打者は後にも先にも前田しかいない。
彼が打つ瞬間を見ていると、バットというのは飛んで来たボールに対してこうも自然に素直に、そして揺るぎなく真っ直ぐ出ていくものなのか、と毎度感心させられる。そして彼の放つヒットはその殆どがバットの芯で捉えられた鋭い打球である。ここが根本的に違う。こんな事が出来るのは前田しかいない。
二千本安打を達成した時、インタビューでバッティングの極意はと問われてそれに対する前田の衝撃の返答が今でも忘れられない。
「来た球を打つんですよ」
たとえば新井のような三流打者が何も考えずただ来た球に手を出す、というのとは根本的に意味合いが違うことは言うまでもないだろう。こんな事を言える選手が他にいるだろうか。
前田の引退試合がそろそろ終わろうとしている。願わくば彼の打撃をいま一度生で見てみたかったが、今季はまだCSがある。果たして出場機会はあるのだろうか。
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昨日は仙台出張だった。
明けて今日は休み。家へ帰るだけなのだが、ただ帰るだけでは勿体ない。特に手元にあるのが「週末パス」だから尚更である。
土曜に仙台へ行って日曜に帰って来るということで、ただ仙台まで往復するだけでも二千円以上安くなるのでこの切符を用意するのは当然なのだが、この切符は東日本のかなり広い範囲で乗り降りが自由なのだ。

そこでその特権を活用しない手はない。なにより、七月末の北海道ツーリング以来遠出をしていないのでそろそろ発狂しそうだった。
今日一日を使って、なるべく遠回りしてなるべく遅くまで帰らない、小さな旅の始まりである。殆ど列車に乗ってばかりの行程になるのだが、温泉と居酒屋で彩りを添えれば十分だろう。
(※以降の写真は例によって後日添付します)

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そこでその特権を活用しない手はない。なにより、七月末の北海道ツーリング以来遠出をしていないのでそろそろ発狂しそうだった。
今日一日を使って、なるべく遠回りしてなるべく遅くまで帰らない、小さな旅の始まりである。殆ど列車に乗ってばかりの行程になるのだが、温泉と居酒屋で彩りを添えれば十分だろう。
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朝一番はまず仙台発の臨時快速「リゾートみのり」に乗車。
豪華に改造された車両を用い、主に週末に限って運転されるいわゆる観光列車の典型である。
本来私はこんなものに全然興味は無い。むしろ名も無い普通列車に乗った方が遥かにいい。名も無い普通列車で各駅に丹念に停車して地元客の足となっている風情を楽しみ、また地元の高校生や老人と乗り合わせて土地の言葉や話題に耳を傾ける。折角の旅なのだから観光列車などに乗るのは愚だ。


だがそれでも今回乗るからにはもちろん明確な理由がある。一つが運行ダイヤだ。列車本数の少ないローカル線の旅では旅程の組み方が悩みどころだが、この列車のダイヤがまさに絶妙。私にとって理想的な旅程を実現してくれるのだ。
もう一つが車両の問題だ。普通列車の風情の方が良いとは言ったものの、それも車両によりけり。不幸なことに仙台以北の東北本線でやって来るのは国内最悪の鉄道車両と言える糞701系か、運よく701系をかわしたとしても味も素っ気もない719系なのだ。これでは旅情など抱きようもなく、いやそれどころか701系が来た日には即刻旅を取り止めて帰宅したくなる。
以上二点の理由から、指定席料金の510円を投じてでもこのリゾートなんとかに乗車を決めた次第だ。大きな窓とクロスシートで実りの秋を迎えた東北の景色を愛でて行くのもいいだろう。

8727D 快速「リゾートみのり」仙台925~鳴子温泉1100

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