
教祖が西日本一の居酒屋、と絶賛する店だが、不運にも見舞われこれまでに三度訪ねていずれも入れなかったという苦い過去がある。満席御礼が二回、そして残る一回は臨時休業だった。日本全国を訪ねていると、間違いなく良い筈なのにこういう相性の悪い店、相性の悪い場所というものがあるものだ。
だが今回四度目の正直で遂に入店なった。
結論から言えば、良い酒と良い肴を追求した実質本位の素晴らしい店である。
店内はカウンターのみ。マンションビルの一階に入る店はさほど大きくはなく、余計な物は一切置かれない。そこが実に良い。半紙に筆書きの品書きがずらりと貼られて壮観、端から端まで丹念に眺めていこうとしたら途中で首が痛くなった(笑)
中でも目を引くのはずらり揃えられた日本酒で、北から南まで間違いのないものが選ばれ、もちろん地元福岡の酒も幾つもある。原則として大吟醸も含めてすべての酒は好みの加減に燗してもらえる(本来当たり前のことなのだが)。そして白磁の徳利と盃で供される。文句なし。
肴にまず冷奴を注文。これに胡麻がたっぷりかかって出てきた。豆腐一つとっても食べ方が関東とは違う、これを味わうことこそが居酒屋の真骨頂である。次いで胡麻鯖。言葉を失う美味さである。他にも多数の魚介が品書きにあって何を選んだものか迷うが、何を頼んでも妥協なき美味さであろうことは明らかだ。
そしてここは店内禁煙というところが実に良い。
以前に富山は「真酒亭」の項でも述べたのだが、美味い酒肴を味わうことと喫煙は完全に矛盾する行為だ。今さらこんな事を書くのもばかばかしいが、当人が矛盾するのは勝手であるが、他人に迷惑をかけるというのがいただけない。酒や食べ物を味わうのを唯一の目的としてやって来た場所で、見ず知らずの他人に酒と食べ物を味わうことを一方的に台無しにされる。こんなにバカげて悲しい話があるだろうか。
だが世の中からバカがいなくならない以上、店側が禁煙を謳わない限り居酒屋で喫煙という悲劇はなくならない。日本中の飲食店が完全禁煙になることを切に願っているが、殆どの店はそこに踏み切れない。今時喫煙者が来なくなったくらいで来客が落ちるような店など所詮は二流なのだから、そこで勇気と自信を持って欲しいものだが…ともかくそんな中で禁煙を掲げるこれらの店はもっと賞賛されるべきだろう。
一つだけ残念だったのは、ご主人と女将さん(?)が喋り好きに過ぎるところだ。女将が常連客と間断なく喋り続けていて、注文の声を挟むのも骨が折れるほど。これはいただけない。カウンターの端にもう一人、同じような一見客がいたが、その人も終始押し黙っていた。玄界灘の魚や福岡の料理の話の一つでも聞いてみたいところだったのだが…
素晴らしい店なのにこの一点で雰囲気を大きく損じていた。勿体ない話である。
さきと
092-781-8778
福岡県福岡市中央区舞鶴2-8-25
18:00~23:00
水曜休

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この間行ったばかりなのにまた長崎とは、と思われるかも知れないが、前回に引き続いて純粋な旅ではない。また出張取材に休みをくっ付けて前後を少しばかり旅にしようという苦肉の策である。
とは言っても今回は休みを前に一日付けるだけなので、先月の九州行とは規模がまるで違う。それでも元より前日のうちに長崎入りして二泊の予定だったので、一日休みを付けるだけで長崎に三泊という行程になった。夜の居酒屋の部に関して言えば十分に充実した内容が期待できる。街の規模や持ちネタからしても、長崎に三泊というのは過不足のないちょうどいい塩梅の居酒屋巡りが出来そうだ。
そんなわけで実質的な活動は一日だけで、あとはひたすら列車で移動して居酒屋で飲んで、というだけの報告になってしまいそうだが、いつも通りの感じでブログを更新し後から写真を貼っていきます。
まずは東京駅から東海道新幹線で西へ。

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東京駅からのぞみ号に乗って博多へ。
通い慣れたこの路も、富士山の眺めと関ヶ原の雪景色くらいしかこれといった楽しみはない。まだこの二つが楽しめる冬場はマシとも言えるが。ひたすら寝るか、ひたすら本を読むか、静岡から新神戸の間はトンネルが少ないのでパソコンを広げてひたすらネットという手もある。五時間も走るのだから食堂車でも営業していればいいものを、と今さらながらに思う。思えば食堂車が盛業だった0系や100系の頃に比べると新幹線の旅も随分と貧しくなったものである。
東京から博多まで五時間も乗り通す人間が稀だと言われればそれまでなのだが、それはまあそれとして…
21A「のぞみ21号」東京930~博多1439

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退屈で仕方ないので今回使用する切符を先に紹介したいと思う。軸となるのは昨秋の会津から信州、先月の九州に続いて三回連続となる駅レンタカーである。特に今回は今乗っているのぞみ号以外のすべての切符、すなわち他のすべての特急券と往復の全区間の乗車券が割引き対象となっていて、その割引額は7千円を超えている。今回利用する駅レンタカーの料金が5,480円なので、極端な話レンタカーの部分を"捨て駒"にしたとしてもお釣りがくるのだ。実際そういう旅程を組むという話も聞いたことがあるが…
今回は基本的には長崎まで行って帰って来るだけの単純な行程だが、唯一ひねりがあるのは最終日の新幹線の乗り継ぎである。まあ、これを見て読者の皆様は最終日の情景がありありと浮かんできたことでしょう(笑)

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