日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

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恒例の北陸キャンプだが、今夏は前代未聞の二回開催。というのも、これが最後だからだ。
十年以上も続けてきたこの企画だが、そもそもキャンプが第一義ではない。北陸本線を目の前に望むキャンプ場で行き交う列車を眺めながら宴会をするという、鉄による鉄のための純然たる鉄活動なのだ(笑)
だがそれもとうとう終焉の時がやって来た。

思えばこの富山県は朝日町の海浜公園キャンプ場での恒例行事が始まった当時はまだまだ夜行列車華やかなりし頃だった。「トワイライトエクスプレス」に加えて二往復の寝台特急「日本海」、急行「能登」、寝台急行「きたぐに」などが次々と行き交い、それはのんびり酒など飲んでいる暇もないくらいだった。真夜中の通過となる「きたぐに」を見届けてから寝るべく、日付が変わっても宴会を続けていたこともあった。
そんな列車達は次々と姿を消し、来年には遂に「トワイライトエクスプレス」までもが廃止されてしまう。そして目の前を走る北陸本線は北陸本線でなくなってしまうのだ。
我々も深夜まで宴会を続けるような体力もなくなってきた。潔く幕を引く時がやって来たのだ。
寂しい話だが、最後ということで二月も続けて今夏二度目の開催、そして直前に日程を変更したにもかかわらず多くの参加者が集まって有終の美を飾ることが出来たのは本当に喜ばしい。

皆の最後に賭ける気合も凄く、こぞって金曜の仕事を休んだり早退したりして万全の状態で現地入り。私も多分に漏れず金曜日の業務は朝一番の現場の手伝いのみで切り上げ朝のうちに帰宅、同行者も休みをとってレンタカーで午前中のうちに出発した。

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そのレンタカーだが、何故か長岡ナンバーだった(笑)何故だ。
前回は鉄道で現地入りしたわけだが、私はバイクに積むことが出来る小型の一人用のキャンプ道具を一通り持っているので同じようにキャンプ道具を携えて鉄道で現地入りすることは容易で、その方が楽だし速いし金もかからない。それなのに何故わざわざレンタカーなどを選んだのかといえば、偏にビールを保冷するための大きな保冷箱を持っていきたかったらだ。
前回も充実した宴会ではあったがビールが温かったのが唯一大きな不満として残った。なんといってもこれが最終回なのだ。金とか面倒とか言っている場合ではない。最善を尽くさねば終生悔いを残すことになる。

なんだか大袈裟な物言いに聞こえるかも知れないが、気の置けない仲間と行き交う列車を眺めながらの宴会は何物にも代え難い時間だったのだ。それも十年以上に渡って続いた。最後に中途半端をするわけにはいかなかった。
さて富山までの移動ということで上信越道を更埴ICで降りてオリンピック道路を西進して白馬、糸魚川経由で行くという経路が一つ。もう一つは東部湯の丸ICで降りて一般道をずっと走り三才山トンネルから松本の市街地を抜けて安房峠越えという経路だ。
この一日目は即ちキャンプの前日で、富山市内のビジネスホテルに投宿して居酒屋で飲んで寝るだけという実に安楽な予定なので、先を急ぐこともない。後者の経路を選択した。

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ちょうど松本市街の通過が昼時になったので、メーヤウ信大前店で昼食を。松本のメーヤウとなるとバイキングの桐店かこの信大前店かどちらにするか、というのがいつも頭を悩ませるところなのだが、前回ポークとチキンの表示に騙された痛い経験をしたことに加え、バイキングで食べ過ぎると夜の居酒屋で美味く飲めないので今回は迷わず信大前店を選んだ。

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新村駅を定期訪問。旧駅舎が健在なのは嬉しいが、相変わらず老朽化が酷い。今後どうするつもりなのだろうか。

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時間に余裕があったので旧道で安房峠を越えた。冷房要らずの涼しさと山の空気がたいへん気持ちよい。

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奥飛騨ガーデンホテル焼岳に保存されているかつてのミッドナイトの車両も定期訪問。近付いて見たいので車寄せに待機していたホテル従業員氏に許可を求めると快諾してくれたのはいいのだが、こちらも保存状態は良くない。それにしてもこんな山奥に鉄道の車両を二両もどうやって運び込んだのだろうか。ちょっと想像できない。

さてこの新平湯から神岡までの区間が先行車なし、信号なし、線形よしという素晴らしい状況でまさに快走。この区間のお陰で予想よりも大幅に早く富山に着くことが出来た。富山市街のビジネスホテルに投宿し、ゆっくり風呂に浸かってから飲みに出ることが出来た。

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今回も一軒目は「やつはし」すべての魚介が感動的に美味くて、何も言うことはない。二軒目は「親爺」富山は良い店が多過ぎて余程のことがない限り新規開拓の余地がない。

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もちろん富山へ来たなら絶対に外せない「そば太郎」のカレーうどんで〆てこの日は終了。キャンプの前哨戦であるこの日は文句なしの充実した内容で終えることが出来た。





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何とプロ野球観戦は先月の京セラドーム遠征をして以来一月ぶりだった。この時期にこんなに間が空くのは珍しい。

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そして完封負けwwwww
先発が成瀬だけに端から何の期待もしていなかったとはいえ、わざわざ野球場に足を運んで完封負けを喰らうほどつまらない事はない。しかも6回まで無安打に抑え、今日の成瀬は珍しくいいぞ、などと思わせておいてこれだからな(笑)
その、7回に初めての安打を打たれた直後のこと。もう次の打者から異様に間合いが長くなって、二度も続けてプレートを外す始末。マリーンズファンを含めて球場にいる全ての人を苛々させる成瀬が一瞬で戻って来た。早く投げろ!

これでは打たれて当然である。毎度の事ではあるが、この人を見ていると「二流の投手」というのはこういうものなのだという事がよく分かる。
しかし成瀬が先発で試合が三時間ちょうどで終わったのは嬉しい誤算で、18時開始だったにもかかわらず観戦後に飲む時間がとれたことは評価できる。なぜならマリーンズの攻撃時間がたいへん短かったからww





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二日目、即ちキャンプの当日である。時間は十分にあるので富山市内のビジネスホテルで朝風呂に入ったり朝食を食べたりしてのんびりと出発。これでこそ前日に現地入りした甲斐があるというもの。そして毎度お馴染み富山地鉄の素晴らしい駅舎を定期撮影しながらキャンプ場のある朝日町へ向けて東進することに。

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まずは越中三郷。この左右対称の美しい建物の前に自販機が置かれてしまっているのが実に惜しい。

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続いて寺田。ここは駅舎よりも駅構内の素晴らしさに刮目せよ。

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岩峅寺。

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ちょっと変化球で大川寺。ここは駅舎ではなく駅の立地や全体の雰囲気がとても良い。

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浜加積。地鉄本線の駅舎の特徴的なファザードの形がよく分かる駅。

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重鎮の西魚津。日中に来るとこのようにいつも逆光なのが辛い。

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経田。瓦屋根の角度や意匠から凝縮感を感じる小柄ながらも重厚な駅舎。

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電鉄黒部。総二階をぶち抜く巨大な車寄せは壮観。

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東三日市。富山地鉄ばんざいと言いたくなる駅舎。

ここまで撮影してキャンプ場に十分だけの遅延で到着するという、ほぼ完璧に近い行程だった。さすが俺。
さて、キャンプ場の様子、毎度お馴染みたから温泉、宴会の様子などは前回と殆ど同じような写真を載せても仕方ないので省略。ただこれまでは温泉の後全員で入善の大型スーパーまで行って買い出しをしていたのだが、今回は買い出し班と魚屋班の二手に別れて行動した。これまでスーパーで購入していた刺身を地元の魚屋に頼んで切ってもらったのだ。

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人数が集まったからこそ出来たことだが、むろん味も値段の安さもスーパーと比べるべくもない。そして私は買い出し班の中のさらに酒類分科会を担当し、ビールを24本入りで箱買い。即座に箱を解体して二つのクーラーボックスに分けて中にビールを並べ、保冷用の氷をどかどかと投入した。

トワイライトエクスプレスの通過も無事に見送り、ビールも美味い、魚も美味い、おまけに前回のように雨に祟られることもなく暑くも寒くもなく、まさに有終の美を飾るにふさわしい宴会となったのは本当に喜ばしいことだった。





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今年の琥珀エビスはどうかな(笑)
まず缶のデザインだが、通常のエビスビールと色が違うだけのもの。もう凝ったデザインを施すのはやめてしまったのだろうか。エビスビールはこういう方がいいんだよ、とも思うが、一方で手抜きにも思えてしまう。やはり年毎にデザインを変えてくる楽しみも捨て難いものがある。

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さて肝心の味の方だが、苦味でも酸味でもなく渋味が味わいの主体になっている印象。むろんその渋味はきわめて上品かつコクがあって重厚である。その渋味の向こうの後味に酸味というか香味がちらっと顔を出すといった感じだ。ここまで角がなく品のある渋味というのは紅茶に通ずるものがある。
しかし全体的にはどうも地味な味わいだ。華がない。
ここまでくると好みの違いでしかないのだろうが、私にとって歴代琥珀エビスの最高傑作は三年前、2011年版だった。きわめて上品な酸味、華やぎのある後香りがなんとも素晴らしく、日本にもこんなビールがあるのか、と心震える思いだった。飲み干した後に気持ちがぱあっと華やぐようなそんな存在感のあるビールだった。
別に明るく華があることだけが正義ではないのだが、地味だけど美味いビールだったら静かに飲まれ続ければいい話で(もしサントリーモルツがこの世から無くなったら私は人生に絶望する)、それだったら普通のエビスビールとラベルを替えてわざわざ限定で出す意味が薄いではないか。

どうして国産のビールは酸味の美味いものが殆どないのだろうか。これが長年不満に思っている点である。三年前の琥珀エビスがもう一度飲みたいよ…





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無事に上り「トワイライトエクスプレス」の通過も見届けて、早々に出発。往路は安房峠越えから国道41号を北上して富山市街に入ったのだが、帰りはとにかく早く帰りたいので糸魚川から大糸線沿いに南下してゆく。

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今回もまた白馬で朝風呂に。前回はおびなたの湯だったので今回は倉下の湯へ。高原の空気が実に気持ちよい。

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往路に引き続き図らずも昼時に松本市街を通過することとなってしまった。再びメーヤウへ。二日前とまったく同じものを食べるのもためらわれたので、ここは桐店の方へ。とはいえ前回のように"看板に偽りあり"の状態だと悲惨なのだが、ポークカリーこそなかったもののチキンカリーがあったのでよかった。しかも、我々二人以外は誰もチキンカリーに手をつけようとする人がいないので、一番の目当ての骨付き肉を十分に堪能することが出来た。
幾つもの種類のカリーがずらりと並ぶバイキングの中でもこの大ぶりの骨付き肉は間違いなくもっとも贅沢な具材だと思うのだが、このチキンカリーがとにかく辛いのでいつも食べている人の姿は少ない。

食べた後は往路と同じ、三才山トンネルを抜けて東部湯の丸ICから上信越道、関越道と走って淡々と帰った。伝統行事の北陸キャンプの最終回ということで感慨深い行事ではあったものの、終わってしまえば早く帰りたい、面倒くさい…まあ帰り道なんてそんなものである。

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全行程での走行距離は870km。よく走った。
十年以上に渡った伝統の行事もひとまずこれで終わりである。これまでお疲れ様でした。





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