日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

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ラーメン花月という店へ昼を食べに行った。本来わざわざ足を運びたくなる程の店ではないのだが、今回そうしたのには理由がある。

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それがこの、先日投函されていたチラシだ。日々無遠慮に投函されるチラシ類ほど鬱陶しく迷惑な物はない。普段ならばこんな物は一瞥もくれずに捨ててしまうのだが、「290円お得」「320円お得」の文字に思わず手が止まった。餃子など約300円の割引券が三枚と、さらにご飯やラーメンの追加の具など100円の割引券が六枚も綴られているではないか。

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不景気の世にあって、数十円の割り引きをするだけで鬼の首を取ったように騒ぐ飲食店も多い中、これは何という大盤振る舞いだろうか。これだけ割り引きの額が大きいならわざわざ出向く価値がある。それこそが相手の思うつぼという見方もあるかも知れないが、外で食事をすれば何を食べたって金はかかるのだから、ならばこれを逃す手はないと素直に乗った方がいい。

わざわざ足を運びたくなる程の店ではないと言ったものの、実はラーメン花月は昔は好きなラーメン店で、一定の頻度で食べに行っていたのだ。だが二十年と少し前くらいだろうか、ある時期を境に、まず麺を皮切りにして味を落とし始めてから足が遠のいた。ちょうどその頃は店舗の雰囲気も変わり始めていた時期だった。それ以前のラーメン花月は小さく薄暗い店が深夜の街道沿いでひっそりと営業していて、そこにタクシー運転手などが通うという、いかにもラーメン屋くさい店舗が多かった。だが徐々に明るく立派な店舗が増え出した。
もちろん暗いよりは明るい店、薄汚いよりは清潔な店の方が良いに決まっているが、女性客も入り易いようになどといって必要以上にそこに金や手間をかけるようになると、ラーメン店というのは十中八九味を落とす。ラーメン花月も見事にその道を辿ってしまった。それも、絵に描いたように分かり易くだ。
そのようなわけでかつては頻繁に食べていた花月のラーメンもここ二十年では恐らく数回、たまたまラーメンが食べたい気分だった時に目の前に現れたり他に食事の選択肢が乏しいなど、偶然の理由で入ったに過ぎない。昔は基本的なラーメン一本勝負に近い内容だった品書きを、味を落として以降ファミリーレストランの如く様々なラーメンが飾り立てるようになった事もよりこの店を敬遠させた。まさにラーメン店の凋落の典型だったのだ。

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前回食べたのがいつだったか思い出せないまま今回いただいたラーメンだが、果たしてまるで冴えないものだった。スープは昔に比べて背油の量が若干減ったかという程度で殆ど変化はないのだが、麺がさらに悪くなっている。細身でコシがなく、味も乗っていない。濃厚なスープとの相性、バランスがよろしくない上に食べ応えという点でも物足りなかった。
折角これだけの額の割引券が手元にあるのならもう二、三度は食べに行きたいと思うところ、残念ながらそんな気にはなれなかった。しかしこの気前の良さは評価できる。





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折角の久し振りの二郎訪問なのだが、今回はいつもの二郎記とは毛色の違った番外編とも言える内容である。その理由は、飲んだ後に食べたからだ。二郎のラーメンは飲んだ後の〆には量が多過ぎてとても向かないから、素面の空腹で食べるのが大原則である。では今回何故こうしたのかと言うと、大宮店には量の少ないラーメンが設定されているという情報を得たからだ。それを受けて、大宮で飲む機会が巡ってきたのでその後に二郎へ足を運んだのである。

大宮店では過去に四度食べているのに、統一された印象がまったく無い。初回には麺が美味なのに感動したのだが以後はそんな事もまったく無く、ある時は豚肉がやたらと大きい塊だったりそうでなかったり、とにかく掴みどころがないのだ。ブレが大きいのか、はたまた迷走しているのか。それに加えて前回食べたのが一体何年前なのか覚えてもいないくらいだったので、事実上初訪問とも言える状態だった。

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注文したのはラーメン豚増し。麺の量が三段階設定されていて「ラーメン」「大ラーメン」「特大ラーメン」となっていた。調べたところによると、以前は「ミニラーメン」「ラーメン」「大ラーメン」となっていたのだが、「ラーメン」を注文して残す人が多いので呼び名を改めたのだそうだ。そのような迎合をしないところが二郎の美点だとは思う一方で、食べ物を残す輩が後を絶たない現状を考えればこのような現実的な対応もやむなしとも言える。
トッピングは他の人の丼を観察して、通常でも野菜の盛りがかなり多かったので野菜増しはせずにニンニクと、あとは生姜があったのでニンニク生姜とした。

さてここからが番外編たる所以なのだが、大分飲んだ後なので量や味の判断も曖昧になっている。そこはご了承下さい。
まず野菜だが細身のもやしが使われていて、よく茹でられていて柔らかめの食感だった。個人的には余り好きな食感ではなく茹で過ぎに感じたのだが、これが太いもやしだったらあからさまに不味いと感じていたであろうところ、細身のもやしではこれはこれで悪くないとも思えた。このあたりは好みの問題だろう。
豚は切り分けの厚みが好適でしっとりした食感。しかし元々が脂身の少ない部分が使われている上に煮込みが足りず、柔らかさも味の沁み具合の点でも残念だった。麺は二郎らしい太デロでコシがあって美味い。食感は上々だが味と香りの乗りはいまひとつで、表面の滑らかさはここまで必要とせずにつなぎの量を減らせばさらに美味くなるのに、惜しい麺だった。スープは脂が濃過ぎる上に乳化していて、さらにはカネシが足らず薄ぼんやりとした味わい。そのくせグルが多過ぎて舌だけは不要な刺激を受けて痺れるという、なんとも残念なものだった。卓上ダレがあったのが救いで、これが無かったら最低評価の星一つとしただろう。そして気になる麺の量だが、一番少ない「ラーメン」でもかなりの多さで、一般的なラーメン店だったら大盛りのさらに上をいく特盛りと呼ぶべきものだった。最後の方は大分きつかった。やはり二郎は飲んだ後に食べるものではないと思った(苦笑)
そういえば珍しいトッピングの生姜だが、もともとが質の悪い物を刻んでから相当な時間が経っているらしく、乾燥していて味も香りも刺激も無くて、あるのか無いのか分からない状態だった。



麺    ★★★★
スープ  ★★
野菜   ★★★
豚    ★★
麺量   ★★★★





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名古屋へ行かなければならない。そして前日か後日どちらかで休みを確保することが出来る  こうなった場合、では前日と後日のどちらを休むべきだろうか。
業務当日は朝東京を出発すれば間に合うのだが、その一方で終了が見込まれるのは早くとも21時。となれば終了後に名古屋泊をして、翌日にゆっくり帰宅する。こちらを選ぶのが当然だろう。ところが一つ問題がある。よりにもよって当日が土曜日なのだ。土曜日で何が問題かと言えば、翌日が居酒屋が開かない日曜日であり、大甚本店で飲めないということに尽きる。
業務当日は夜が遅いからごく簡単に一杯だけやって休み、翌日に大甚本店に開店の16時を待ち構えて入り、適宜もう一軒はしごするなりしてから帰途に就く。どうしたってこの行程しか考えられないが、唯一これが成り立たないのが土曜日泊なのだ。何とも巡りの悪い話だが、それを言っても仕方がない。

ここに至って、さてどうしたものかと考えた。わざわざ名古屋まで行き、前日にせよ後日にせよ一泊出来る機会があるのならば、やはり大甚本店で飲みたい。これを絶対的な前提としよう。となれば前日に宿泊することになる。ここまでは直ぐに決まった。では次に、大甚の開く16時まで何をして過ごすかという事を考えなければならない。これがどうにも決まらなかった。
大概活動の行程というものは、主たる目的地が決まればあれがやりたい、あそこへ行きたいというのが瞬時に頭に浮かび、では出発時間は何時で、一軒目の目当てとする居酒屋はどこで、と即座に決まるものである。そうならないということは、名古屋近辺で特に行きたい所やこれといってやりたい事が無いということだ。
強いて言うならばリニア鉄道館か、とも思ったが過去にも訪ねているし、実物の車輌を多数展示しているという特性上内容が簡単に入れ替えられるとは考えられず、どうしても再訪したいとまでは思えない。あとは名鉄の一日乗車券が3,100円らしい。流石の広大な路線網を持つ名鉄だけになかなかの値段だが、それ故にこれを半日で使いこなすのはほぼ不可能だろう。朝出発して現地で食事などすれば何だかんだで昼近くになり、一方で開店一番の16時とまでは言わなくともなるべく早い時間には大甚本店に入りたいということを考えると、実質的な活動時間は四時間もあれば良い方だ。これでは三千円の元をとるには到底及ばず、やはりこの切符は綿密に行程を組んで朝一番から精力的に活動するのがあるべき使い方に思える。
かつて揖斐線や谷汲線、三河線の末端区間、犬山線を走る7000系などが残っていた時代にはわざわざこれらの為に駆け付けたもので、今でも同等の魅力を持つ題材が名鉄にあるのならばそれこそ始発ののぞみで駆け付けるにやぶさかではないのだが、そのようなものは残念ながら見当たらない。

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リニア鉄道館も名鉄の一日乗車も無いとなると、いよいよ活動のネタが思い浮かばない。このように何も妙案が浮かばず逡巡した果てに、発想を根本的に切り換えることにした。即ち、活動日ではなく休養日と捉えるのである。寝不足や疲労も溜まっていることだし、積極的にやりたい事もないのに無理に活動をする必要などないではないか。そんな肩の力が抜けた発想に辿り着いたのだ。
その結果、通勤時間帯の混雑が引けてから家を出発し、ぷらっとこだまのグリーン車で名古屋へ移動し、風呂に入った後に大甚本店の暖簾が出るのを待ち構えて入るという行程に落ち着いた。そして今は名古屋へ向かうこだま号の車内、これがここまでの顛末である。ぷらっとこだまの場合千円足すだけでグリーン車に変更できるのでこれを利用しない手はない。それでものぞみの自由席で行くよりも安い。時間はかかるがグリーン車に安く乗れるというのはまさに今回の主旨にぴったりである。またもう一つ不可欠な要素として名古屋での宿は大浴場があるホテルを選んだ。そして寝過ごす恐れのない名古屋止まりのこだま号を選んで切符を手配した。

647A「こだま647号」東京1026~名古屋1315





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今日の座席はA席、即ち東京発の下り列車であれば進行方向に向かって左側、方角で言うなら南側の窓側にあたる席である。東海道新幹線にはそこそこ頻繁に乗っているが、その殆どは自由席での移動だ。自由席の場合、ほぼ例外なくE席を狙う。こちらはA席とは反対側、つまり下り列車の向かって右側、北側の窓側にあたる席だ。何故E席を狙うのかというと、多くの方がご存知だろうが新幹線の普通車の座席は三列+二列の五列という構成である。E席は二列席の窓側という快適性の高さに加え、富士山が望めるという有利もある。これに対してA席は三列席の奥であり、また南側なので晴れの日の日中は眩しいし、夏場ならば暑いという具合で、様々な面でE席の方に利点が多い。
ところが今回のようにグリーン車に乗車するとなると話は変わってくる。グリーン車は四列掛けだから、快適性はどの席でも変わらなくなる。となれば普段E席ばかりを贔屓にしている故に見慣れない南側の車窓を楽しみたいと、これが今回迷わずA席を指定した理由である。運よく晴天に恵まれ、小田原から先で期待通り相模湾の景色を楽しむことが出来た。富士山にもっとも近付く所ではデッキに出てこれを眺めるとして、この先南側の車窓にどのような景色が待っているだろうか。





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座席の快適性もさることながら、グリーン車の利といえば何といっても静かなことだ。これはどのような人と乗り合わせるかといった偶然にも左右され、必ずしも保証されるものでもないが、今日に限って言えばこの点においてまさしく期待通りだった。空いているというのが大きいのだろうが車内は水を打ったように静かで、騒がしい子供連れなどが乗ってくる自由席とは別世界である。
平日のこの時間帯の列車に子供連れの姿は殆どないのだが、それはまあそれとして…

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一方で座席の居心地も上々だ。N700系だけあって目に触れる部分では随所に安っぽさが散見するが、分厚い座席に広い占有空間、白熱灯の柔らかい照明など、普通車との差異を見出すのが難しいような車両までもが臆面もなくグリーン車を名乗る現在にあってこれならばと納得できる。全席にコンセントや埋め込み型の読書灯が付き、リクライニングは電動ときている。
電動リクライニングが必要かといえばまったくそんな事はないのだが、それはまあそれとして…





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