無為是人生

旅、居酒屋、プロ野球の応援、ラーメン二郎…好きなものを気ままに綴るブログです


三冠王松中の引退 

平成の三冠王、松中が引退した。矜持を捨て切れず中途半端な形で現役続行にこだわったが故にすっきりしない形での引退劇となってしまったことが惜しまれるが、ひとまずは偉大な長距離打者のこれまでの活躍に敬意を表したい。
松中の凄いところは、何といっても福岡ドームを本拠にしながら本塁打王となったことだ。今でこそホームランテラスの設置などという愚行でその価値を大いに貶めてしまったが、中堅122m、両翼100m、そしてかつてはフェンスの高さ実に5.8mを誇り、もっとも本塁打の出にくい球場と言われてきた。そのような広い球場を本拠地にしてあれだけの本塁打を量産したのはまさに偉業という他ない。

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松中の打撃といえば、やはり内角打ちの上手さ、そしてポール際の打球が切れないのが印象的だった。あんなに体に近いところに飛んでくる球をよく捌くことが出来るな、と何度も感心したものだ。それも単打ではない。インパクト後もバッターボックスからはみ出すことなくごく狭い範囲で体がくるりと回転したかと思いきや、その時には既に恐るべき速さで打球は舞い上がり、スタンドへ向かって矢のように飛んでいくのだ。
繰り返すが、あんなにきれいに体を完全に回転させて打つ打者は他にはいない。そしてそれによってバットヘッドが前に向かって真っ直ぐ押し出される。引っ張るというよりは、正面へ向かって叩くのだ。だからポール際の打球が切れない。松中の本塁打は右翼ポール際への打球が多かったが、同じ長距離打者でも一般的な思い切り引っ張る打撃とは一線を画するものだった。
かつて楽天戦を観るために頻繁に仙台に通っていた時期があったのだが、ホークス戦で1回表にいきなり松中の3ランを喰らったことがあった。「喰らった」と言うのは楽天側のスタンドで楽天を応援して観ていたからなのだが、やられた、残念だというよりは、いかにも松中らしい豪快な一発を生で見ることが出来てむしろ嬉しかったのを覚えている。その時の本塁打も右翼ポール際へ、切れずに真っ直ぐ突き刺さる打球だった。

阪神ファンとしては、ホークス戦といえば何といっても2003年の日本シリーズである。7戦までもつれた上で惜敗してしまったわけだが、その時のホークスの不動の四番打者が松中信彦その人だった。実はこのシリーズでは松中は目立った活躍をしていなくて、試合を決める一打を放つのはズレータや城島といった脇を固める選手達だった。それでも四番として左打席に入るその存在感、恐ろしさは圧倒的だった。松中との対戦で投手が疲弊するからこそ前後の打者に甘い球が来るのだとも言える。自分が打たずとも打線を引き締める、翌年に三冠王を獲ることになる男の風格がそこにはあった。
19年間のプロ野球選手生活、お疲れ様でした。





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カテゴリ: プロ野球

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居酒屋探訪(其の百八十八) ~博多 ひかり~ 

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整然とした博多駅の博多口とは対照的に、筑紫口は駅を出てすぐの所に小さな飲食店が連なる雑然とした一画がある。そのただ中に「ひかり」はある。間口は決して広くないが奥に長く、というよりは奥へ行く程広がりがあり、入って右手は長いカウンター、左手はかなり広さのある小上がり、奥に座敷も構える大店である。カウンターは十分な席数があって一人でも入りやすく、実際に私の他にも独酌の諸兄が次々と入って来た。カウンターでも小上がりでも、どの席に座っても全ての品書きが見渡せるであろう、紙一枚につき大きく一品を書いた明快なビラが壁という壁を埋め尽くし、壮観である。
この日は開店一番で乗り込んだのでカウンターの中央、刺場を務める恐らく親方とおぼしき人物の目の前という特等席に通された。主人ではなく親方という表現を用いたのは、その背後にある厨房で五人ほどの若い衆がそれぞれ包丁を手に黙々と仕込みを行っている光景と、彼等に時に鋭い指示を出している姿を見てそう形容するのがふさわしいと感じたからだ。そしてこれだけの人数の職人が調理にあたっているのを見ると期待も高まってくる。

さて実力のほどはというと、ネタはとても良いものを仕入れているが仕事の方はそこまででもなく、褒め称える程ではなかった。まず最初にクエの刺身。関東ではなかなか食べられない魚だがこれが素晴らしい。細ネギを巻いてポン酢で食べるところが福岡らしいが、折角の最高のネタなのだがネギの方はというと大量に切り置きしているらしく、乾いてしまっていていまひとつだった。揚げ出し豆腐は出汁も大したことなく、海苔が乗るだけの何とも素っ気ないもの。どうやらこの店では魚介のネタの良さを簡潔に味わうものに絞って注文した方が良さそうだ。特等席のお陰で親方が胡麻鯖を用意するところを目の前で見ることが出来たが、こちらもネタの良さは間違いなかった。
とはいえ、この界隈は博多駅のすぐ近くという立地の良さもあってか、とんでもない悪店もあるのが事実である。新幹線の時間を気にしつつ博多駅の近くで飲みたい時には「寿久」と並んでまず候補とすべき店と言えるだろう。日曜の営業も有り難い。



大衆割烹 ひかり
092-471-7309
福岡県福岡市博多区博多駅中央街6-1
17:00~23:00
無休





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カテゴリ: 居酒屋探訪

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ラーメン二郎横浜関内店(16) 

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横浜を訪ねる機会があるのは原則として野球観戦の時だけなので、半年振りの訪問となってしまった。そして今回はまたも豚増しが売り切れとなっていた。豚Wだけならまだしも豚入りまでもが無くてラーメンしか選択肢が無く、非常に残念だった。この豚不足はもはや完全に常態化していて、一昨年まではいつでも食べられた豚Wを、去年は四回足を運んで一度も食べられなかったのだ。繰り返し述べてきたようにこの店の価値は飛び抜けて美味な豚を味わうことであって、他の要素はおまけと言っても過言ではないだけに、これは看過出来ない重大な問題である。「ラーメンデータベース」の最新の投稿が豚Wを食べた内容だったので秘かに期待していたのだが、ものの見事に裏切られたorz
改めてその投稿を読み返してみると平日の事だった。これに対して今回私が訪ねたのは日曜日。去年の四回も何れも土曜か日曜のことだった。このように週末には豚増しを出さないことが続くようなら、この店を訪問することは今後無くなるかも知れない。もっとも土日以外に横浜に来る機会など無いのだが…

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そのようなわけで通常のラーメンで麺は少なめの固め。トッピングはいつも通りに野菜ニンニクカラカラ。前日は酒を飲んでおらず8時前というかなり早い時間に夕食を済ませたので、この時既に前回の食事から17時間も経っていて空腹の極みだった。しかしこの日は夕方から飲む予定になっていたので敢えて少なめにした。それでも一般的なラーメンだったら十分に大盛りと言える量で、麺の量は去年までと変わっていない。余談だが私の隣は中年の夫婦で、「これは凄い」などと呑気なことを言いながら一つ前のロットでありながら私よりも食べ終えるのが遅かった。こういう場違いな人がいるから回転が悪くなるのだ。
写真のように豚はたったの二枚。返す返すも残念でならない。今回も文句なしの素晴らしい味わいだっただけに余計に悔しかった。野菜は茹で過ぎずキャベツの割合も多くて上々の味わい。そして特筆すべきは麺とスープで、どちらも味が向上していた。麺は去年まではコシも無く色も薄くてぼんやりと気の抜けたような味だったが、色の乗りが以前までと明らかに違って、果たして味もよく乗っていた。スープはきれいな仕上がりでカネシの加減も絶妙で、これまた以前は存在感のまるで無いスープだったのだが今回は実に良かった。

麺とスープの味が良くなったのは確かにそれ自体歓迎すべきことだが、しつこいようだがこの店の魅力、存在価値はやはり至高の豚肉料理ともいえる豚が全てだ。野球観戦の時くらいしか横浜へ来ることは無いと言ったが、一ヶ月後に早速その機会がやって来る。そして次回以降はある事をしようと決めた。並ぶ前に先ず店頭の食券機を覗き込み、豚増しが無ければ他の店で食べることにしようと思う。



麺    ★★★★
スープ  ★★★★
野菜   ★★★
豚    ★★★★★+★
麺量   ★★★★





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カテゴリ: ラーメン二郎

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プレミアムモルツ 香るエール 

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味、香りともにはっきりとした甘味が前面に出る、明快な味わいのビールだ。猫も杓子もラガービール、それも苦味の強いビールばかりがもてはやされる日本においてこのようなビールを出してくれる気概は嬉しいのだが、残念ながら完成度は低いと言わざるを得ない。とにかく平板で単調で、ただ甘いだけのビールなのだ。
そしてこれはエビスビールにも言える事だが、様々なビールに既存のプレミアムブランドの名を安易に冠するのはもうやめたらどうだろうか。琥珀エビスが出たあたりはまだ、素晴らしく美味だったこともあって、こういう派生商品もいいだろうと思えた。だがこうも次々と乱造されると興醒めもいいところだ。むろんこのようなブランドの安売りはその価値を自ら貶めることになる。百歩譲ってそれらのどれもが美味だというならまだしも、時にこのような駄作が混じっているのだから尚更である。





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カテゴリ: ビール評

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原鉄道模型博物館 

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先日、横浜にある原鉄道模型博物館という施設を初めて訪ねた。結論から言うと、質、量ともにたいへん素晴らしいもので、圧倒されてしまった。
まずは阿里山森林鉄路を中心とした台湾の鉄道に関する映画を観た。上映時間は63分だったが、一瞬も退屈することなく、身を乗り出すようにして観てしまった。予備知識も何も無い私が観てそうだったのだから、現地に足を運んだことがある同行の友人二人は尚のことだったろう。

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館内には無数の鉄道模型が展示されているが、中でも目を引いたのはやはり映画の中に度々登場したシェイ式蒸機の模型だ。何という美しさだろうか。そしてこれを見て私がまず思ったのは「駆動部においてはシャフトドライブのバイクと同じ構造だ」ということだった。また、このように3シリンダというのがたまらない。2シリンダの車両もあるということで、当然ながら音が大分違うようだ。シリンダの音もさることながら、駆動部が外側に露出しているので駆動音がよく聞こえたことだろう。
惜しむらくは映画の中でもその独特の駆動音について言及していながら、肝心要のその音声が入っていないことだ。映画とはいっても専門的な機材を使って制作されたものではなく、原氏が手持ちのカメラで撮影したものに自らの声による解説を加えた簡単なものなので(それはそれでむしろ凄いとも思うが)、仕方がなかったのだろう。

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博物館の圧巻は巨大な1番ゲージのレイアウトである。写真では少々伝わりにくいかも知れないが、中央に赤い服を着た館員の方が映りこんでいる。これを見ればその大きさがお分かりいただけるかと思う。とにかく大きい。私がこれまでに見たことがある鉄道模型のレイアウトの中でも群を抜いて巨大である。

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そして大きいだけでなく細部に至るまで一切の妥協なく造り込まれた、まさに非の打ちどころがない仕上がりである。さらにそこを走る車両の一部は「原模型」と称される氏の手作りのものだ。これはパンタグラフ集電や鉄製の車輪など実車と同様の機構を備えたとんでもない物で、ただただ驚かされるばかりである。

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線路だけでなく索道まである。搬器には小型のカメラが搭載されていて、そこから映したレイアウト全体を俯瞰する映像が館内のモニターに映し出されるという懲りようである。

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映画といい模型のレイアウトといい、この内容で入館料千円はまさに格安と言える。おまけに館内は何処もぴかぴかに綺麗で清潔だ。そして驚くべきはこの博物館が私設であるということだ。まったく世の中には凄い人がいるものである。





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カテゴリ: 日常

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