日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

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日本一周の旅の道中で、半年間の越冬生活をしたのは箱崎でした。先日も述べましたが、特にそこに住みたかったわけではありません。全くの受動的な理由、消去法とも言える顛末で決まったのです。簡単な話で、部屋探しをする時間も余りない中、すぐに入居できて場所や家賃などの条件に納得がいく物件がその一つしかなかったからです。これに対して今回は、十分に物件を探す時間がありました。となると何処に住むかです。

福岡の美点の一つとして、都市機能が適度な範囲に凝縮していることがあります。加えて、交通網が非常に充実している上に混雑も少ない。だから何処に住んで何処に通うにしても負担が少ないのです。中心部から離れ過ぎていなくて家賃や住環境などに納得がいくのであれば、どの辺りに住んでもよいと言えます。

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ならばといの一番に候補に挙げたのが唐人町です。野球場の近くに住むという子供の頃からの憧れを叶えるのは今しかないと思いました。しかしこの考えにばかり凝り固まっていて、冷静に考えてみると勇み足だったようにも思えます。何故なら私は、ソフトバンクホークスが余り好きではないのです(笑)

目下のチームについて、特に嫌うべき点はありません。プロ野球団である以上強いのは良い事だし、地元に密着すべきところは密着しているし、応援歌の「いざゆけ若鷹軍団」は希代の名曲です。それでも余り好きになれないのは言わば外的要因なのですが、はっきりと三つあります。
一つは、この球団の名誉職に就いているある人物の存在です。日本のプロ野球史において最も軽蔑すべき人間であり、私が讀賣を蛇蝎の如く嫌う理由の一つでもあります。

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二つ目は、本拠である福岡ドームの改悪です。ドーム球場などという貧乏くさいものは元来好みませんが、福岡ドームだけは別格、素晴らしい野球場です。いや素晴らしい野球場だったと言わねばならないか。
まず特筆すべきはその規模の大きさです。ドーム球場では多層スタンドを構えるのが一般的ですが、ここは甲子園のような大きな一段スタンド。その上に三階分にもなる壁がせり上がり、そこから屋根の傾斜が始まります。その屋根の頂点は高さ70m以上にもなり、見上げる遥か天空の彼方にあります。こんなにも広大な屋内空間があるものなのか。それはたいへん心地の好いものです。おまけにその屋根は開閉式という世にも稀な贅沢な造りです。また、薄い赤茶色の野球場らしからぬ個性的な外見も好ましいものがあります。
規模の大きさは箱の造りだけではありません。グラウンドは中堅122m、両翼100m、フェンスの高さ5.8mという堂々たるもので、かつて最も本塁打が出にくい球場と言われていました。かように素晴らしい球場なのですが、あろうことかホームランテラスなどというものを設置してこのグラウンドを狭くしてしまったのです。野球の質を低くしてつまらなくしただけでなく、美しいグラウンドの見た目も醜くなってしまいました。これが愚行でなくて何だと言うのか。またこれは、本塁打の出にくかったこの球場で二度の本塁打王に輝き、最後の三冠王でもあるかつての不動の四番、松中信彦氏の偉業を後から貶めるものでもあります。

そして三つ目は、応援のつまらなさです。私は野球観戦は何といっても外野席派です。折角野球場に足を運ぶからには、声を出して応援しながら観てこそ楽しいのです。然るにソフトバンクホークスの応援が実につまらない。選手別の応援歌もチャンステーマも、凡庸で没個性的な曲ばかりで、ちっとも楽しくないし盛り上がらないのです。

野球場の近くに住み、時間のある時に徒歩や自転車でふらりと観戦に訪れる。このことに小学生の時から憧れていました。そうである以上、地元のホークスを嫌いなよりは好きな方が楽しいに決まっています。しかし四十年近くにわたってプロ野球を観続けてきた上でのことなので、今さらこれ以上好きになれるとも思えないし、好きになるべく努力しようなどという気もありません。ひとまずはソフトバンク対ロッテ戦の観戦を今から楽しみにしておきましょう。
また、あくまで「余り好きではない」というだけであって、インチキ糞讀賣のように嫌悪と辟易の対象でしかないというのとは次元が違います。最も入場料が安い日なら千円で観戦できます。一度くらいは対戦カードにかかわらず足を運ぶのも一興です。
そして大事なのは、唐人町に住んだからといって不利があるわけでも何でもないということです。それどころか、実際に住み始めたところ思いもよらぬ嬉しい発見がありました。それも二つも。結果としては住まい選びは間違っていなかったことになります。その一つは、近所に銭湯があったことです。

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