日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

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今の仕事を始めたばかりの頃は、早朝出勤になかなか慣れなかったこともあって心身に全く余裕が無く、退勤すると一刻も早く家に帰りたい一心でした。しかし最近では色々な面で余裕が持てるようになってきました。
早朝出勤には事実上自転車しか手段が無いなどの欠点もある一方で、午後三時というのんびりした時間に退社できるのは大きな利です。また、会社が福岡市街のど真ん中にあり、且つ自転車で通勤しているので帰り掛けに色々な所を訪ねることができます。仕事帰りに訪ねた福岡の名所、名物を少しずつ紹介していくことにします。

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一口に名所、名物といっても様々ですが、記念すべき第一回はやはり大好きな建築物から始めることにします。国の重要文化財でもある福岡市赤煉瓦文化館。正式には旧・日本生命保険株式会社九州支店です。
角地に面して斜めに建つその姿はまさしく威風堂々。設計は辰野金吾氏の手によると聞けば大いに納得、規模は小さいながら東京駅の駅舎とよく似ています。

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無料で内部を見学できるのも嬉しいところで、中でも素晴らしいのは階段です。支柱は艶を放つ木製、鉄の部分はリベット溶接されています。
那珂川に面した福岡と博多の境、旧唐津街道である昭和通り沿い、隣りが水鏡天満宮という場所に建っているのもたいへんに印象的です。

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白濁したスープが見た目にも印象的な豚骨ラーメンは、福岡を代表する味覚の一つです。では豚骨ラーメン発祥の地は何処かというと、筑後地方と呼ばれる県南地域の中心都市、久留米です。久留米の有名店の一つである大砲ラーメンの支店が天神にあり、酔った勢いで飛び込みました。

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しかし、予想に反して味わいはやや物足りないものでした。濃厚なコクのあるスープを勝手に期待していたのですが、思いのほかあっさりした薄味だったのです。近年は薄口で食べ易い豚骨ラーメンが歓迎される傾向にあるようで、新進の店はあっさり系のスープを標榜するところも少なくないです。しかし久留米の老舗が安易に潮流に乗るとも思えません。

気付いたのは「ラーメン」と「昔ラーメン」の二種類があることです。大して確認もせずに名前に惹かれて昔ラーメンを注文したのですが、もしかしたらラーメンの方が濃厚なスープだったのかも知れません。私は苦手な人なら逃げ出すような癖のある匂いと濃厚な味わいの豚骨ラーメンが好きなのです。当店のラーメンと昔ラーメンの違いを改めて確認するためにも、近いうちに再訪せねばなりません。

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博多駅博多口を出ると真正面に聳え立っているので、旅行や出張で福岡を訪ねたことがある人なら一度くらいは目にしている筈です。この手の大型ビルは無機質になりがちですが、端正で且つ左右非対称が見事に処理された名建築です。
博多駅前の象徴的なこの建物も、建て替えられることが決まっています。今福岡では大規模再開発、大型ビルの建て替えというと天神ばかりが話題になっていますが、博多駅周辺も同様の事が進められています。容積率が緩和されるのに伴ってより高く大きなものに替えられていくのです。また、地下鉄七隈線や九州新幹線の延伸も含めた総合的な再開発の一環でもあるので、むしろ天神地区より動きが大きいと言えるでしょう。

直線基調で茶色の外見のこの建物は、いかにも昭和の時代に造られたものらしい重厚な味わいがあります。建て替えの暁には恐らく曲線も取り入れて色合いも軽快な、かなり趣の違った本店ビルになるでしょう。今のうちに記憶に留めておきたい光景です。

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残業のある日は退勤時刻が午後五時になります。この時間帯、帰り道で開店の準備をしている屋台を見掛けます。営業中ではなく開店準備中というのもまた独特の風情を感じます。

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では開店前の屋台はどこで待機しているかというとこちら、月極駐車場です。これも福岡市街の至る所で見られる風景です。

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博多駅の博多口は整備された広々とした空間が印象的ですが、反対側の筑紫口は対照的、駅を出るとすぐにごちゃごちゃとした庶民的な飲み屋街が広がっています。その中でも大衆酒場ということならこの店に止めを刺します。長い一直線のカウンターには、この日も独酌の先客が二人いました。福岡では珍しい独酌が似合う店であり、天神の「角屋」、中州の「酒一番」を加えて勝手に名付けた福岡三大大衆酒場でもあります。

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刺身やサラダの類は入口近くの冷蔵庫を開けて自分で取ります。安かろう悪かろうではなく、この刺身がたいへん美味。当店名物の豆腐の煮付けは出汁よりも醤油の味が支配的な簡潔な味付けで、どこか東京の居酒屋料理に通ずるものがあります。が、その醤油がとても甘いところがやはり福岡です。
カウンターで待ち構えるのは愛想、慇懃といった要素が皆無のおばちゃん。しかし却ってそれが気楽で心地好いです。この点は大宮の名店「いづみや」に似ています。そのおばちゃんが、私が初めの生ビールのジョッキを飲み干したのをちらりと見て、壁に貼られた品書きの中の一枚を黙って指差しました。芋焼酎一合350円とあります。無難な味わいの黒霧島。正一合でこの値段はたいへん良心的です。それにしてもおばちゃんは、私が芋焼酎好きだと何故分かったのでしょうか(笑)

「角屋」「酒一番」と決定的に違うのは客層です。広い小上がりの一番入口に近いところに、大きめの荷物を曳いたスーツ姿の三人組。一目でそれと分かる出張帰りです。言葉も関東のそれでした。筑紫口は新幹線乗り場に近い側で、この寿久はその筑紫口の目の前にあるのです。新幹線の時間を気にしつつちょっと一杯、そんな時にうってつけの存在です。勿論地元民でもこの店を訪ねない手はありません。

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