日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

 | ホーム | 

今日は七月最初の日曜日です。本来ならばあちこちの飾り山を見物する人で博多の町が賑わっている筈でした。ところが寂しいものです。
私は以前より、祭りというものに余り興味がない性分です。各地の祭りを訪ね歩くことを旅の目的としている人もいますが、私は正反対。旅先の土地の平時の日常を訪ねることこそが旅の最大の愉しみであり、目的と言ってもいいでしょう。
祭りにはその土地の歴史や文化が色濃く反映されています。では歴史や文化を築いていくのは何かといえば、人々の日々の暮らしぶり、即ち日常に他なりません。日常あっての祭りであり、ならば祭りなき日常はあり得ても、日常なき祭りなどあろう筈がないです。だから、その土地で長年暮らしてきたでもない余所者が祭りを見物したところで、理解できるのは表面的なほんの一部の事に過ぎません。むろん人混みが嫌い、騒がしいのが嫌いという現実的な理由もあるものの、祭りを殊更に追わないのはこれが理由です。

然るに、博多祇園山笠の中止をこうも残念に思うとは、自身の想像を超えていました。福岡に移り住んで八ヶ月半が経ちました。完全な余所者とは違いますが、長い目で見ればまだ十分余所者の部類です。それにもかかわらずです。

DSC05770_20200702182459a27.jpg
先の日本一周の終盤に、何故旅を終えたら福岡に住もうと思ったのか、その理由について綴りました。三つの柱があります。一つ目は、便利な都会でありながら人も車も混み過ぎない、家賃が安い、交通網が充実している、食べ物が何でも美味いなどの理由から来る、住みやすさという現実的な利。
二つ目は、出発前の場所に戻らず何処かにふらりと住み着いてしまうという、旅人としての長年の夢、憧れを叶えたかったから。それをもって初めて日本一周が完結するのだという思い。
この二つだけでも移住するに十分ですが、それよりも大切な事として挙げた三つ目の理由が、福岡人の気質、心意気です。幼い頃から津々浦々を訪ね続け、所によってはまとまった日数滞在し、あらゆる土地のあらゆる人々を見てきましたが、長い歴史や伝統を有し、多くの人が強い郷土愛を持ちながらにして、ここまで排他という言葉と無縁な土地が他にあるかと思います。どうしてこうも余所者、新参者に親切なのか。それも、単に余所から来た人だから、新しく入った人だから親切にしてあげる、というのとは次元が違います。分け隔てがないのです。まるで昔からの知り合い、仲良しであったかのように接してくれる。
世の中どんな所にも嫌な奴、ひねくれた奴というのはいるもので、幸運にも私が出会いに恵まれた部分もあるでしょう。しかしこれまでに三度、既に出来上がっている集団に後から入っていく経験をしました。日本一周中のアルバイト、同じ趣味の集まり、そして今現在の職場です。これら三つで全く同じような思いを抱いたのだから、幸運だけでは説明が付きません。

日本一周後の移住先として、たとえば函館のように福岡よりも憧れが強かった他の候補もありました。しかし今となっては福岡に移り住んだのは正解だったと思っています。その思いは日々募っていきます。そしてこのあたりで日々の暮らしから受け取るものとは何か別の形で、より理解を深めたいという欲も出てきました。これが山笠の中止が残念で仕方ない理由だろうと今は自己分析しています。
来年こそは。一年後に思いを馳せつつ、福岡人の気質に敬意と誇りを抱きつつ、新参者の日々は続いていきます。

にほんブログ村 酒ブログ 居酒屋へ
にほんブログ村
にほんブログ村 旅行ブログ 一人旅へ
にほんブログ村


  ↑ ↑ ↑
ランキングに参加しています。ぜひ三つのバナーをそれぞれクリックして下さい。よろしくお願いします!