退勤時間が午後三時では、仕事帰りに居酒屋に寄って一杯、というわけにはいきません。しかし残業の日は五時退勤となるので、開店直後でまだ混み合っていない居酒屋を訪ねられるという絶好の条件に変わります。休みの前日が残業という日が好機なのですが、これがなかなか実現しません。月曜か木曜に限られるからです。
毎週火曜はグリーンコープの食材が届きます。必ず豆腐と厚揚げを注文しているのですが、自宅での晩酌では例外なくこのどちらかが先発の肴になります。豆腐ほど足の早いものもないので、火曜日と水曜日は自宅での晩酌しかあり得ないのです。土日については言わずもがな。金曜日は行こうと思えば行けるのですが、早めの時間から浮かれた多人数連れで混み始める居酒屋は、独酌にとって決して居心地の良いものではありません。
休みの前日で、残業で、月曜日か木曜日。これらの条件を全て満たす日が久方振りにやって来ました。そして今回訪ねたのは春吉です。地域毎に飲み屋街の個性があり、雰囲気が異なるのが福岡の町の特徴ですが、細い裏路地に小さな店が連なっているのが春吉地区です。それもどこか一捻りある気鋭の店が多い印象です。予て気になっているのですが、空港線の駅から遠いのを理由に自分にとって手付かずの地域でもありました。この先も機会あれば積極的に春吉を開拓していきたいです。

一捻りある小さな店が多いということは、一人ではなかなか入り辛いということでもあります。そんな中でこの店はその名の通り交差点の角に建ち間口が広く、入り易いのが印象的です。カウンター席がとても多く、独酌にぴったりの雰囲気がまず好印象。私のすぐ後に入って来たのは野球帽にジャンパー姿の地元のご隠居と思しき御仁で、席に着くなり店員と親しそうに話し始めたので、日参している常連でしょう。この様子を見て、良店と約束されたようなものだと思ったのですが、その通りでした。
ありとあらゆる料理が品書きを埋め尽くし壮観ですが、右上に書かれた「食べるべき名物」は三つ。本日の色箱、牛すじどろ炊き、角の豚串です。まずは本日の色箱と、それからポテトサラダを注文しました。色箱とは刺盛りのことで、この日は鯵、ヒラス、鯖、蛸、ハガツオでした。唯一蛸についてはどうしてここに混じっているのか、と思いましたが、他のネタはどれも鮮度抜群で素晴らしい美味。これらが二切れずつ盛られて890円とは天晴れです。ポテトサラダはてらいのない無難な味わいですが、微かに緑色をしています。店員氏に訊くと、アボカドを練り込んであるとのこと。春吉らしい一捻りとはこういうところです。牛すじどろ炊きも絶品でした。
接客は快活で値段は庶民的。文句なしですが、一つだけ残念な点がありました。早く提供できる品については品書きにその旨を示す印が付いているのですが、牛すじどろ炊きもこれに該当しました。しかしそれなりの時間を待たされた上、少しぬるいのです。大鍋に待機していたからすぐに熱々のものが供されると思っていたのですが、まだ客もまばらな五時過ぎでは、鍋の火を落としていたのでしょうか。しかしこれは些細な粗です。これを見越して次に来た時はまず最初に注文するなど、こちらで工夫するのが大衆酒場を楽しむ極意とも言えます。旅行や出張で福岡に来た人が、絵に描いたような福岡らしさを感じるのには不向きです。しかし実質本位ならばあらゆる点で質の高い良店です。機会あれば是非とも再訪したいです。

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毎週火曜はグリーンコープの食材が届きます。必ず豆腐と厚揚げを注文しているのですが、自宅での晩酌では例外なくこのどちらかが先発の肴になります。豆腐ほど足の早いものもないので、火曜日と水曜日は自宅での晩酌しかあり得ないのです。土日については言わずもがな。金曜日は行こうと思えば行けるのですが、早めの時間から浮かれた多人数連れで混み始める居酒屋は、独酌にとって決して居心地の良いものではありません。
休みの前日で、残業で、月曜日か木曜日。これらの条件を全て満たす日が久方振りにやって来ました。そして今回訪ねたのは春吉です。地域毎に飲み屋街の個性があり、雰囲気が異なるのが福岡の町の特徴ですが、細い裏路地に小さな店が連なっているのが春吉地区です。それもどこか一捻りある気鋭の店が多い印象です。予て気になっているのですが、空港線の駅から遠いのを理由に自分にとって手付かずの地域でもありました。この先も機会あれば積極的に春吉を開拓していきたいです。

一捻りある小さな店が多いということは、一人ではなかなか入り辛いということでもあります。そんな中でこの店はその名の通り交差点の角に建ち間口が広く、入り易いのが印象的です。カウンター席がとても多く、独酌にぴったりの雰囲気がまず好印象。私のすぐ後に入って来たのは野球帽にジャンパー姿の地元のご隠居と思しき御仁で、席に着くなり店員と親しそうに話し始めたので、日参している常連でしょう。この様子を見て、良店と約束されたようなものだと思ったのですが、その通りでした。
ありとあらゆる料理が品書きを埋め尽くし壮観ですが、右上に書かれた「食べるべき名物」は三つ。本日の色箱、牛すじどろ炊き、角の豚串です。まずは本日の色箱と、それからポテトサラダを注文しました。色箱とは刺盛りのことで、この日は鯵、ヒラス、鯖、蛸、ハガツオでした。唯一蛸についてはどうしてここに混じっているのか、と思いましたが、他のネタはどれも鮮度抜群で素晴らしい美味。これらが二切れずつ盛られて890円とは天晴れです。ポテトサラダはてらいのない無難な味わいですが、微かに緑色をしています。店員氏に訊くと、アボカドを練り込んであるとのこと。春吉らしい一捻りとはこういうところです。牛すじどろ炊きも絶品でした。
接客は快活で値段は庶民的。文句なしですが、一つだけ残念な点がありました。早く提供できる品については品書きにその旨を示す印が付いているのですが、牛すじどろ炊きもこれに該当しました。しかしそれなりの時間を待たされた上、少しぬるいのです。大鍋に待機していたからすぐに熱々のものが供されると思っていたのですが、まだ客もまばらな五時過ぎでは、鍋の火を落としていたのでしょうか。しかしこれは些細な粗です。これを見越して次に来た時はまず最初に注文するなど、こちらで工夫するのが大衆酒場を楽しむ極意とも言えます。旅行や出張で福岡に来た人が、絵に描いたような福岡らしさを感じるのには不向きです。しかし実質本位ならばあらゆる点で質の高い良店です。機会あれば是非とも再訪したいです。

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春吉の特徴として、あらゆる類の店が集まっていることが挙げられます。たとえば大名に枯れた佇まいの老舗はないし、西中洲に品のない大衆酒場はありません。これに対して春吉は格安を売りにする立ち飲み屋から私には手が出ないような高級店まで、何でもござれです。唯一共通しているのはどれも小さな店ばかりで、大店がないことです。裏路地に屋号だけを記した袖看板だけが出ていて、店はさらに人しか通れない枝路地の奥に入った所にひっそりとある、など春吉らしい光景です。
そんな春吉での二軒目は、漠然と歩いていても決められないだろうと思っていました。そこで初心者らしく、無難に入り易い店の暖簾をくぐるという方針を立てました。その結果訪ねたのがこの店です。
その名の通りとりかわを筆頭に据えた焼き鳥屋ですが、焼き鳥屋にしてはなかなかに上等な店でした。間口は狭いですが奥に長く、思ったよりも広い店内は昔ながらの町屋の佇まいです。何処もかしこもぴかぴかでカウンターの幅や席の広さにも余裕があり、また余計な物をごちゃごちゃと置かずに居心地は抜群です。
とりかわは一本160円で、美味いのですが他の店に対してずば抜けているわけではありません。絶品のレバーは一本250円。生ビールがスーパードライなのが残念です。同じ内容で数割安く提供している店はあります。焼き鳥の味だけでなく、きれいでゆったりとして上品な店内の居心地の良さも値段のうちという印象です。独酌で黙々と酒肴を味わうよりは、人を連れて来るのに向いていると言えそうです。良い店なのですが、私の求めるものはここにはありませんでした。

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あと一回分残っている旅名人の九州満喫きっぷですが、あっという間に利用期限が目前に迫りました。明日はこれを消化すべく活動に出ます。本当は平日活動の方が良く、1日の火曜日に活動をするつもりでした。しかし他の予定が入りウヤになったのです。とはいえ自分の意志で入れた予定です。根本的な原因はもっと早くこの切符を使って活動すべきところ、だらだら引き延ばしてしまったことですorz
とはいえ、日曜活動にしかない利もあります。明日はこれを活かす行程を組みました。いつも朝四時過ぎに起きているので、休みの日でも早起きは苦でありません。明日はまた暗いうちから出発し、始発列車で活動開始の予定です。
尚、今回もこれだというカテゴリ名が浮かんできません。暫定的に旅日記(仮)としておいて、後でゆっくり考えることにします。

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おはようございます。地下鉄空港線の始発列車に乗って都心方面へ移動するのは毎度お馴染みの行程です。今回は天神で下車し、地下街を延々と歩いて天神南駅にやって来ました。ここから地下鉄七隈線に乗車します。
先日甘木鉄道を乗り通して基山に着いた時、まず思ったのは、もしかしてこれで九州の鉄道完乗ではないかということでした。ところがそうはいきません。これぞ灯台下暗し、福岡市街の中心部を走るこの地下鉄路線に乗ったことが一度もありませんでした。
趣味的見地から言えば、地下鉄に乗車しても余り面白い事はありません。しかしここまでくると九州の全鉄道に完乗したいという思いが募ってきました。そしてもう一つ、七隈線の車両が魅力的というのがあります。現代的、都会的な軽快なデザインで色合いも上品で、実に格好が良いのです。外見だけを言うなら、国内の地下鉄車両としては出色です。

そして日曜活動の利の一つがここにあります。天神南から橋本へ向かう時はいいとしても、折り返して来る列車は平日ならば通勤客で混雑する筈です。そんな列車に活動で乗るなど愚です。今日ならば都心へ戻って来る列車もたぶんゆったり座れるでしょう。
唐人町538~天神544
天神南600~橋本624

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