
何度か前を通って抱いていた良店の予感は、ほぼ的中していました。虚飾なき居酒屋らしい居酒屋です。一目でそれと分かる海鮮の店で、余計な物を置かず小ざっぱりと簡潔な店内、そしてその様子が往来からよく見えるのがたいへん好印象です。刺身から焼き、揚げ、煮付け、天麩羅と全て揃い、値段も良心的。感動して褒め称える程ではありませんが、これといった欠点も一つも見当たりません。宮崎駅のすぐ近くにあることも当店の価値の一つですが、このような店をニシタチにも見付けたいと切に思います。
品書きで目を引いたのはへべすぶりという魚です。初めて見ました。刺盛りにも乗っていたのですが、鰤の割には脂の味わいが軽く淡泊で、締まった身の歯応えとのバランスが秀逸です。これが養殖ものと聞いて驚きました。私のような素人は天然ものが是、養殖ものは非と盲目的に思ってしまいますが、それは必ずしも正しくないと、ご主人が興味深い話を聞かせてくれました。話の全てに納得するかどうかはともかくとして、魚の品定めや仕入れに並々ならぬ熱意を持って仕事をしていることが伝わってきました。折角なので焼きもへべすぶりをいただいたのですが、これがまたとても美味い。
そんなご主人とお母さまと思しき女性、母子二代で店を仕切る様がまた実に好ましいです。火元責任者の札を見やると、姓が三浦、その下に女性の名が書かれていました。つまりは先代、二代目の女将ということなのでしょう。となれば、二代目の主人はもう引退、或いは他界されたのでしょうか。あくまで想像に過ぎませんが、おそらくそう考えて間違いないでしょう。
ご主人はまだ若く、三十代にも見えました。この二人で仕切っているということはまだ独身なのか、それとももっと混み合う時間や週末には奥方が手伝いに現れるのでしょうか。そんな想像をするのも楽しいもので、やはり家族経営の居酒屋は秀逸です。この店をもう少し掘り下げたいという思いから、次に宮崎を訪ねた時も敢えて中心部でなく宮崎駅の近くに宿をとるかも知れません。

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宮崎での二軒目はつぼやホルモンへ、という型が完全に出来上がりましたが、実際には本店は閉まっていることが多く、入ったのは初めの一回だけ。その後は第三つぼやの暖簾をくぐることが続きました。目と鼻の先にあり、ほぼ全く同じものを出しているので、どちらかが開いていればそれでよいのですが、今回久々に本店でホルモン焼きをいただいてある発見がありました。こちらの方が美味いのです。
これはごく僅かな、微妙な差です。或いは第三つぼやの方が好みという人もいるでしょう。そのくらいの繊細な違いです。単純な話で、こちら本店のホルモンは焼き過ぎていなくて、ぎりぎり最低限の火の通し方なのです。しかし、このほんの僅かな舌触りの差が非常に大事だとも言えます。近年はめっきり食が細くなりました。一軒目で刺身の盛り合わせに奴、鰤の塩焼きまでいただいて、特に空腹というわけでもありません。ところが余りの美味にタン、ホルモン、レバー、ハラミ、もう一度タンと五皿も平らげてしまいました。それでも一皿四百円前後という超良心的価格ですから、ビールやハイボールなど何杯か飲みつつも会計は四千円にもなりません。
まさに秀逸。全てにおいて大満足ですが、職人芸で目の前で焼いてくれるところがやはりたまりません。名古屋の「大甚本店」のように不動の先発がある町はありますが、不動の二軒目というのが他にあるでしょうか。こんな店が近所にあったならどんなに幸せかと思うのですが。

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今月も連休がありましたが、よりによって元から所用があって休みの希望を出していた日の翌日を休みにされてしまいました。しかも日曜日です。これではただの単発の日曜日の休みでしかなく、どうにも使いようがありません。ここまでは先日報告した通りです。ところがこの所用の予定がなくなってしまったのですorz
予想もしていなかった展開、急遽土日の連休が出現しました。これが平日だったなら大歓迎なのですが、土日の休みというやつがいかに使えないか改めて痛感しました。先日頓挫した甑島への旅のやり直しですが、郵便局を訪ねられない土日では却下せざるを得ません。次善の策であった益田経由の山陰の旅も、平日の益田の宿が全く空いていないというまさかの事態でこれまた頓挫しました。20日の宿を検索したところそれなりの空室があり、「田吾作」さえ予約すればまず初日は順調な運びになりそうです。しかし二日目、三日目が土日というのはやはりどうにも冴えません。目当ての居酒屋が開いているのやらいないのやら。それを調べるのもひと手間だし、何より興醒めなのです。
去年のようにみんなの九州きっぷがあったなら、状況は激変していたでしょう。しかしそれを言っても虚しいだけです。あとは新味がなさ過ぎるのを承知でまた四国へ行くことくらいでしょうか。高知、松山ともに十分過ぎるくらい宿の空きはあります。新装開店成った「葉牡丹」がどんなものか、ちょいと様子を見に行くくらいの気持ちで臨んだ方がよいのかも知れません。

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予想もしていなかった展開、急遽土日の連休が出現しました。これが平日だったなら大歓迎なのですが、土日の休みというやつがいかに使えないか改めて痛感しました。先日頓挫した甑島への旅のやり直しですが、郵便局を訪ねられない土日では却下せざるを得ません。次善の策であった益田経由の山陰の旅も、平日の益田の宿が全く空いていないというまさかの事態でこれまた頓挫しました。20日の宿を検索したところそれなりの空室があり、「田吾作」さえ予約すればまず初日は順調な運びになりそうです。しかし二日目、三日目が土日というのはやはりどうにも冴えません。目当ての居酒屋が開いているのやらいないのやら。それを調べるのもひと手間だし、何より興醒めなのです。
去年のようにみんなの九州きっぷがあったなら、状況は激変していたでしょう。しかしそれを言っても虚しいだけです。あとは新味がなさ過ぎるのを承知でまた四国へ行くことくらいでしょうか。高知、松山ともに十分過ぎるくらい宿の空きはあります。新装開店成った「葉牡丹」がどんなものか、ちょいと様子を見に行くくらいの気持ちで臨んだ方がよいのかも知れません。

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