日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

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本拠であり、顔であり、それこそ毎日でも通いたいのがこのやすです。しかし一度訪ねてみたい店、久方振りに再訪したい店が沢山あって渋滞しています。たとえ当店であっても訪ねるのには何か理由が要るということです。この日は二軒目に行きたい店が決まっていて、その内容や場所からして一軒目にはやすが絶好であったのも理由の一つでした。しかしより大きな目的は、何といっても三年振りに舁き山笠が再開されることが決まったからです。この報を受けて、今日はとにかくやすへ行こうと即決したのでした。
中に入るなりこの話題を切り出すと、若旦那は意外にもこの件について言葉少なでした。私などには知り得ない、長年携わってきた人だけが持つ複雑な思いがあるのでしょう。それはさておき、この日も胡麻鯖や惣菜をいただきながら酒を飲み進めていきました。最後に食べ応えがあるものを注文するのがいつもの流れですが、前回食べて感心したスモークと決めていました。そろそろスモークをたのもうかと思ったその時です、若旦那から無言でぬっとスモークを持った小鉢が差し出されました。振る舞いを受けるのは珍しい事ではありませんが、間合いといい内容といいこちらの手を全て読んでいるかのようで心憎いです。今回も大いに感謝しながらいただきました。

さて、夏に向かってここに足を運ぶ頻度を上げねばなりません。福岡で生まれ育ったわけではない私は博多祇園山笠のことは殆ど知らず、舁き山笠も偶然に一度出くわして見たことがあるだけです。今年こそは時間を作って見物したいものですが、それでは余所から来た観光客と変わりません。日が近くなれば当店には関係する人の出入りが増え、そわそわと高揚し、話題も山笠一色になるのでしょう。それらに触れれば、ささやかとはいえ裏側の様子を知ることができると期待しているのです。むろん舁き山笠を見物するなら土居流が必見です。

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「やす」を出て向かったのが当店です。この日二軒目に行きたいと決めていた店、是非とも再訪したいと思っていた店とはここのことでした。初めて訪ねた前回、「笑伝」に匹敵する程に美味い焼き鳥屋をとうとう見付けた、と絶賛しました。この事を改めて確認することになりました。

席数の限られた小さな店で、ご主人と手伝いの女性二人で切り盛りしています。カウンターが四区画八席、卓は四人掛けと二人掛けが一つずつあるだけ。この程度の広さならば一人でやっている店も少なくありません。しかしここではご主人が焼き台に付きっ切りです。いや睨めっこと言ってもいいでしょう。一本一本の串をごく丁寧に、完璧な具合に焼き上げてくれるのです。良いネタを使ってこれですから、不味かろう筈もありません。
海鮮の店は刺盛りを注文した方がよい店としない方がよい店がありますが、焼き鳥屋にもこれが当てはまります。この串焼きFUJIでは単品よりもおすすめ十本セットが断然良いです。絶妙の間合いで焼き立てが一本ないし二本ずつ運ばれてくるからです。ささみ、レバーはぎりぎりの火の通し方で最高のレア焼き、むね肉のねぎまは他ではなかなか食べられない逸品です。串十本にサラダが付いて2,200円とは実に良心的。もっと食べたければ好みで追加すればよいのです。ささみとむね肉ねぎまは何本でも食べられそうです。
焼き鳥だけでなく豆腐も海鮮も絶品の笑伝は総合点では上回るでしょう。しかしこちら串焼きFUJIは落ち着いた大人の接客という点で笑伝を凌ぎます。水鏡天満宮脇の人しか通れない飲み屋小路という立地も素晴らしく、今後も繰り返し通いたい名店です。

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新たに訪ねてみたい店、早く再訪したい店があり過ぎて何処に入ろうかすぐには決められないという、贅沢な悩みが続いています。しかしこの日は土曜日だった為ほぼ即決しました。この角のうぐいすでは土日に限り18時までハイボールが半額だからです。日曜は残業がないので、必ず15時ないしそれよりやや早く退勤できます。だから仕事終わりに居酒屋を訪ねることはありません。土曜日で、残業の日で、雨の心配がない日。これら三つの条件が久し振りに揃ったからにはここしかないでしょう。
ただでさえ割安な1リットルジョッキのハイボールが半額で330円に。まさに破格、無料も同然という大盤振る舞いです。これは嬉しいのですが、前回に続いてここ最近の課題が解決されないまま終わってしまいました。本日の色箱、揚げ出し豆腐以外の美味な肴をこの日も見付けられませんでした。しかし品書きの数は膨大で、まだまだ発掘の余地はあります。また足を運ぶ理由が出来たと前向きに捉えることにしましょう。

流石に平日と違い、早くも18時には満席に近い状態になりました。印象的だったのは、カウンターは私の他もほぼ独酌の御仁だったことです。これは福岡では珍しい光景ですが、この店の内容と質の高さを考えればむしろ当然のことかも知れません。東京や北九州では独酌の客ばかりで埋め尽くされるような居酒屋も珍しくないですが、福岡は酒呑み文化がまるで違います。福岡では独酌の姿が目立つ店は間違いがないという指標が成り立つとも言えるでしょう。

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入店から一時間弱、18時を迎えたところでハイボールの半額が終わってしまった上に席が混み合ってきたので、「角のうぐいす」をやや早めに出ました。そしてこの日は二軒目もここしかないと初めから決めていました。先日「ジャストミート」に入れなくて焼肉を食べ損ねたことに加え、当店の表敬訪問を繰り返さなければと思いつつも結局は無沙汰をしてしまっています。加えて角のうぐいすからは目と鼻の先、迷う余地はありませんでした。

ホルモンは美味で、価格も健全。しかし際立った特長も一つもないというのが正直な感想です。物足りなさの原因は肉の質や価格というよりも、店内の設え、雰囲気にあると気付きました。一つ一つの卓は人の背丈程もある壁でしっかりと隔てられ、それぞれに強力な換気扇が付いています。どちらも現代の焼肉屋としては然るべき良い設備と言えるでしょう。しかしこれによって肉を焼く音や煙が立ち上る風情といったものが無くなり、寒々しいのです。仕方ないと言えば仕方ないのですが、ならばせめて威勢の良い接客で活気を出すなどすればいいものを、無表情で機械的な接客をする若いアルバイト店員はむしろ正反対です。
数人連れで入って談笑しながら飲み食いすればまた違ってくるのでしょうが、少なくとも独酌に向いているとは言えません。思えばジャストミートは店内がごく狭いところが秘訣なのかも知れないです。

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有名な老舗の一つですが、漸く訪ねる機会を得ました。一言で言うなら、いかにもそれらしい、これぞ福岡の豚骨ラーメンという一杯です。店に近付くだけで、苦手な人ならば逃げ出してしまいそうな独特で強烈な匂いが漂います。好き嫌いがはっきり分かれそうですが、自身大いに好むところです。

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味わいもそこから期待される通りのもの。濃厚なコクがあるスープに白い極細麺という組み合わせ。チャーシューは薄めの切り分けで食べ応えこそ控えめですが、端っこの部分に濃いめの塩辛さを感じる絶妙の味付けです。この日はかなり飲んでしまった後に転がり込みました。次回は餃子などラーメン以外のものもつまんでみたいものです。

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