日本一周後の福岡での日常、居酒屋探訪記などを綴ります。

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道中でも度々触れましたが、何から何までこう上手くいった活動は過去にも稀です。鉄道旅行というのは車やバイクと違って自由度が著しく低く、特に今回のように運転本数が少ない区間に乗車すると尚更です。時刻表を見るなどして予め組んだ行程通りにしか事が進まないことが殆どです。それでも成否を分ける不確定要素も当然あるわけで、三本の柱が天気、列車の席、居酒屋です。

特急かもめ号に乗ること、そして有明海と雲仙普賢岳の景色を楽しむことが第一義であった以上、晴れていなければ意味がありません。そこで慎重に天気予報を見定め、8月1日の出発を見送って翌2日としました。その甲斐あって最高の結果を得られたわけですが、翌日の3日も快晴とは本当に幸運でした。中でも印象的だったのは諫早から長崎本線の上り列車に乗った時です。先程まで麓から間近に仰いでいた普賢岳を海越しに遠望したわけですが、ここでも前日に続いて快晴の空を背に山容の全てがはっきりと見渡せたのです。まさに絶景でした。
出発はかもめ号のグリーン車に乗って、当然の結果として快適極まりない移動となりました。その後に乗ったのは全て普通列車だったのですが、こうも上手い話があるものかと思える程にことごとく良い席に座れました。まずは長崎の路面電車の華、崇福寺から蛍茶屋までの4系統に乗った時には前方の景色が楽しめる左側の一番前に座ることができました。二日目、まずは長崎から諫早まで長与回りの普通列車に乗ったのですが、ここでも一両に一つしかない左側のボックス席が空いているという幸運でした。早々に入線を待ち構えていたわけではありません。ホームに上がった時には既に列車は待機しており、それなりの数の先客が座っていました。それにもかかわらず不思議とここが空いていたのです。島原鉄道も同様で、諫早駅では乗り継ぎ時間にやや長くトイレに入っていて、やはり乗り込んだのは発車の直前でした。しかし左側のボックス席に何とか座れました。引き返して来る時も右側のボックス席に。諫早から肥前山口までの長崎本線の列車でも、右側のボックス席と、どれも理想の席に着いて景色を楽しむことができたのです。
極め付けは鍋島から乗った唐津線の列車でした。この列車は途中まで通学の高校生で混み合うことは分かっていました。始発の佐賀から乗らなければ座れなくともおかしくありません。いざ乗り込んでみると、やはり立っている人も結構いました。ところが奥の方をよく見てみると、どういうわけだかボックス席が一つ空いているのです。座席が汚れているとか足下に不審な物でも落ちているとか、そういう事をまず疑いましたが何も不自然な点はありません。それも、筑肥線との並走区間や鬼塚駅の眺めが楽しめる右側です。かくしてここでも奇跡的に一番良い席に着席となりました。

居酒屋はそれこそ水物です。一日目、長崎でまず向かったのは「安楽子」でした。久し振りの長崎となればこの店しか考えられません。しかし大繁盛の人気店でもあり、カウンターが六席しかないのです。座れるかどうかはその時の運でしかありませんが、果たしてカウンターの先客は二組で、真ん中の二席が空いていました。二軒目には「はくしか」が休みではあったものの、銅座町の支店に入ることができました。二日目も唐津の「大八車」を訪ねたのは八時前という書き入れ時でした。おまけにここは全国で一番相性の悪い店でもあります。しかし先客は一組だけで、悠々と着席となりました。
強いて残念な点を挙げるなら、はくしかの本店に入れなかったことでしょうか。銅座町の支店はがらんと広過ぎて寒々しく、接客も全国チェーン店の如き味気ないもので、本店の雰囲気には遠く及びません。しかしおでんの味は本店と全く一緒で、流石の美味でした。無事に二千円分のクーポン券も使うことができました。活動全体を見渡せば、九十九点の出来だったと言っていいでしょう。

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