
暖房器具が必要な季節になりました。とはいっても福岡は温暖地であり、また私は極端な暑がりである代わりに寒さは苦にしません。炬燵と電気ストーブさえあれば十分で、冬場はエアコンは一切稼働しません。その炬燵ですが、実は昨季に故障していました。ある日突然点かなくなってしまったのですが、それが二月の下旬のことでした。修理に出そうにも、その間電気ストーブだけになってしまっては流石に寒さを凌げません。あと少しで暖房が必要な季節も終わりと思い、応急措置で乗り切りました。自分が座る反対側の一辺だけ炬燵布団をまくり上げ、その向こうに電気ストーブを置いて足を暖めるというものです。これはなかなか有効な対策でした。
それから八ヶ月と少々、そろそろ炬燵を修理してもらおうとニトリの店舗に問い合わせると、驚くべき返答を受けました。ネット購入店舗受け取り限定の商品であるこの炬燵は、ニトリ製ではなく外部メーカーの製品なので、店頭での修理は受け付けられないというのです。便利で安価な裏にこのような落とし穴があるとは知りませんでした。修理の可否はともかくとして、その技術を持っていてその場で判断ができる主人と直に話ができる「町の電気屋さん」がいかに重要な存在であるか、思い知りました。しかしそういった店で買わなかった自分が悪いのであり、そもそも近所に町の電気屋さんはありません。とにかく修理するには製造元に直接問い合わせるしかないわけですが、所在地は群馬県でした。ここから先はくどくど説明するまでもないでしょう。
釈然としないのは、炬燵の機能が故障しただけであって卓としては何の劣化も破損も無いというのに、これを放棄せねばならないことです。とはいっても背に腹は代えられません。新しい炬燵を買った方が遥かに安価に済むし遥かに早いのです。遠く離れた群馬県の製造元に炬燵を送って修理してもらうことに何一つ合理性はありません。そのようなわけで新たに買った炬燵が手元に来たわけですが、未だに食べ物を無駄にするのにも似た嫌な感じが残り、引っ掛かっています。

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