無為是人生

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居酒屋探訪(其の百六十六) ~博多 酒房やす(2)~ 

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最近福岡へ行く機会が多いのだが、その際この「酒房やす」を選ぶ頻度がかなり高い。福岡には他にも何度でも足を運びたい名店が幾つかあって、「さきと」などその筆頭なのだが、福岡へ行った時は大抵飲み始めるのが21時過ぎになってしまうので、その時点でさきとは早仕舞いしていることが殆どなのだ。空いていたとしてもその時間だと既に大半のものが品切れになっている。
他にも名店が幾つもあると言ったものの、福岡の場合それぞれの距離が離れているのが問題だ。さきとに入れなかったから別の候補へ、と思っても二十分も三十分も歩かねばならない。

このような事情から、その時間帯でもしっかり営業していて一人で入っても座れないことのないこの「やす」を手堅く選ぶことが続いている。この店の美点は何といっても騒がしく混雑していることがまず無いということだ。少なくとも、私がこれまでに行った限りでは一度もなく、連休前の金曜日のやはり21時過ぎに入った時も静かに落ち着いて過ごすことが出来た。
ではこの店を選ぶことが妥協の策なのかと言えばもちろんそんな事はなく、素晴らしい店だからこそこう何度も足を運ぶのである。
騒がしく混雑することがないと言ったが、それは単に店の中だけのことに留まらない。福岡の街は博多川を挟んでその雰囲気が激変するが、古い町名が残るこのあたりは暗く静かで人通りも少なく、実に落ち着いていてよろしい。寂れているということではなくて、この店のように鈍くさりげなく明かりを灯す店が散在しているのだ。
この大人の街の気配は猥雑の極みとも言える中州とはまさに正反対で、連休前の金曜日の夜など、どんなに名店であっても中州にあるというだけで足を運ぶ気が失せる。
松本の老舗「しづか」へ行く時も同じことを思うのだが、良い居酒屋というのは単にその店の良し悪しだけでなく、立地やそこへ至るまでの雰囲気も重要な要素だと言えよう。それでいてこの「やす」は地下鉄の駅の目と鼻の先なのだから立地については完璧と言ってもいいだろう。

そんな静かな道を歩いて端正な白い暖簾をくぐると、待ち構えているのはずらりと並んだ大皿料理だ。その殆どは肩に力の入っていない家庭料理、惣菜で、かの名店「大甚本店」に通ずるものがある。客は三々五々立ち上がっては大皿の置かれたカウンターに歩み寄り、厚揚げの煮物やおひたしや南蛮漬けなどの中から好みのものを指差して注文する。それらは一人客ならば小鉢に軽い盛りで供され、まさに正しい居酒屋方式である。
もちろん福岡らしいものも揃い、あごの干物やじゃこ天を炙ってもらったものなどたまらない。胡麻醤油漬けもその日の良いネタで鯖、鰺、ひらすなど、一つは必ずあるので私はそれとおきゅうとはほぼ毎回頼む。
接客はとても丁寧で明瞭、だが慇懃に過ぎることがなく実に居心地が良い。生ビールがエビスなのも嬉しい。
繰り返すが、赤坂の「さきと」に大名の「寺田屋」、他に中州や春吉にも名店はある。だがまた飲みに出るのが21時を過ぎるような日は、まして金曜ともなればやはりこの「やす」へ真っ直ぐ向かうことになるだろう。





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カテゴリ: 居酒屋探訪

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