無為是人生

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居酒屋探訪(其の百七十三) ~釧路 たっち~ 

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釧路で「万年青」以外に日曜日に開いている良店を探す。この仕事自体は思ったよりも難しくはなかった。何故なら日曜に開いている店がそもそも極端に少ないからだ。そんな限られた選択肢の中でこの店がもっとも良さそうではあったのだが、それでもいざ暖簾をくぐろうとするには勇気が要った。炉ばたの文字と屋号だけを抜いた端正な暖簾はいかにも釧路らしい正統派だが、一方で「たっち」という風変わりな、そして居酒屋の屋号としては必ずしも好感を持てない名がまず一つ。そして赤色の袖看板。この二つの要素が私に二の足を踏ませた。これが無難で重厚な屋号、白い袖看板だったならもっとすんなりと吸い込まれていっただろう。
他が軒並み閉まっている中で日曜日に開けている店というのは、その利だけで営業していて実力が伴っていないところも少なからずある。中が窺い知れないことも手伝ってそのような疑念が拭いきれなかった。だが飲み屋街を一回り半も歩いた末にやって来たこの店、事実上他に選択肢はなかった。

意を決して中へ入ると、店内は外見から想像されるよりも遥かに明るく、整然としていて、清潔で、そして品の良い女将が迎えてくれた。これは思ったより期待が出来そうだと感じたが、次の瞬間カウンターの上に並べられた幾つかの大皿が目に飛び込んできてそれはほぼ確信に変わった。
すべて女将の手製だというそれらの中から茄子の煮物と蕗の煮物を所望したのだが、どちらも絶品。本当に美味い惣菜というのはこういうものを言うのだと、目から鱗が落ちる思いだった。これは煮物以外の料理もすべて美味いことは疑いの余地もなかった。フライにコロッケのようなものまであって興味を惹かれたのだが、流石に初見だったのでそこは堪えて炉端で魚を焼いてもらうことにした。
そして女将の薦めに従い注文した宗八カレイを出された時、別の意味で驚かされてしまった。腹子を抱えたメスだったのだ。これは箸をつけるまでもなかった。腹子を抱えたメスが美味かった試しなどないが、これも身がパサパサでまるで駄目だった。
それにしても極端である。感激する程美味かった惣菜とのこの残念に過ぎる落差は一体何だろう。実は宗八のメスはそう不味いものではなくて、この一尾がたまたま大外れだったのか、それとも女将が何か勘違いでもしたのか。ともかく宗八カレイの事は謎のまま終わってしまったが、女将と言葉を交わし、また素晴らしい惣菜をいただき、いい加減な商売をするような店ではないことは確信した。これは是非また足を運んでみたいし、やはり炉端で焼かれた魚をもう一度試してみないと気が済まない。万年青と並んでこの店が開いているのならたとえ日曜日であっても釧路の夜は磐石である。
そういえば、一風変わった屋号の由来を尋ねたところ、女将の名がたち子だからだそうだ。好感を持てないなどと思ったことを申し訳なく思ったが、しかしその屋号と袖看板の色で私が躊躇したことも事実。居酒屋の見極めてというのはつくづく難しいものだ。



たっち
0154-25-0783
北海道釧路市栄町3-1
17:00~翌0:00
月曜休





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カテゴリ: 居酒屋探訪

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