無為是人生

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居酒屋探訪(其の二百一) ~福井 かっぱ(2)~ 

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三年ぶりに訪ねたこの店で、またも感動を味わわせてもらった。前回はお通しに具材を小さく切ったミニおでんの盛り合わせが出され、これに感心したのだが、今回のお通しにはさらに驚かされた。
出てきたのはめかぶ。お通しにしては大きめの平皿に盛られ、さらに別添えでタレまで付いてきた。どう見てもお通しの域を超えているが、目の醒めるようなめかぶの瑞々しい美味さにそんな事はどうでもよくなった。さらにはタレも凄い。真っ黒なその見た目からポン酢なのかと思っていたが、まるで違う。その見た目からは想像出来ないくらい上品で薄味で、めかぶとの相性も素晴らしい。このタレには胡麻と青葱まで乗っていた。やたらと手が込んでいる一方で、淡く瑞々しい味わいはお通しにぴったりである。いきなりこんなものを出す店で、その後に注文した肴の数々がどれだけ良かったかは推して知るべし。

鰤の刺身はやけに透き通っていたので注文を間違えたのかと思ったが、脂の甘みと重厚な味わいは鰤以外のなにものでもない。次いでへしこを注文すると、生にするか焼くかと問われた。生のへしこというのは食べたことがなかったので面食らっていると、女将が生と焼きの違いについて私に説明してくれようとした。ところが無口な主人が横からぬっと顔を出してきて「生の方がいいよ」と言うではないか。こうなれば生以外にあり得ない。
その生へしこは果たして素晴らしい美味だった。一辺が三センチくらの正方形で、向こう側が透けて見えるくらいの薄切りにされた大根に挟んで食べるのも面白い。へしこというと大抵は塩味がきつ過ぎるか匂いがきつ過ぎるか、或いは炙り過ぎて固いかなのだが、ここの生へしこは柔らかいし絶妙な塩加減で香りも良く、本当に美味かった。
ではいよいよイカの沖漬けへいこうという、その時だった。女将がぺちぺちと音を立てながら黙々とこねていたコロッケが目の前に山と積まれ、ちょうどその作業を終えて女将が手を洗い、大きく一息ついたのだ。こうなったら揚げてもらわないわけにはいかないだろう。私の他に小上がりに二組、カウンターにもう一人いたのだが、全員がコロッケを注文して店内が油の音と香りで包まれた。魚介尽くしでいこうかというところ、間に女将手製のこねたて、揚げたてコロッケを挟めるとは何という贅沢だろうか。
最後に今度こそイカの沖漬けで締め括って、満ち足りた気分で店を出た。会計は良心的な居酒屋価格だ。片町の繁華街の片隅に佇む、宝石のような店である。





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カテゴリ: 居酒屋探訪

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